ハードウェアについては、これまでの噂で大体出ていたので特に思うところはないのですが、図らずもそのおかげで、Appleの「本質」が浮かび上がるカタチになった発表会だったと思います。
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私の思うAppleの「本質」の一つはUI/UXです。
「3D Touch」。
これまでの操作性の延長にありながら、かつ斬新な操作性。
この非常に高度なジレンマを見事に打ち破ったUIだと思いました。英語の公式サイトに「The next generation of Multi‑Touch.」とありましたが、まさにその通り。初めてマルチタッチが出て以来の感動を覚えました。
かつ、その3D Touchを活かした新しいUXの提案のひとつである「Live Photos」。
これらUI/UXをセットで提案できるところが本当に素晴らしい会社だな、と改めて思います。
ギャラクシーの曲面OLEDのように、新技術が技術誇示だけで終わってしまう会社も多い中、技術を顧客価値にしっかり転化できている、Appleの神髄ではないでしょうか。
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もう一つは「クリエーターの道具」。
iPad Proの「Apple Pencil」。
Jobsが初めてiPhoneを発表したときの「No Stylus!」という印象が強い中、どういうカタチで表現するんだろうと興味津々だったわけですが、「Pencil」というメタファーだったわけです。
またこちらの操作性が垂涎ものでした(ビデオをみる限りでは)
完全にまた新しい操作デバイスを発明したくらいのレベルではないでしょうか。
そのおかげも大きいと思うのですが、iPad Proはその名のとおり「クリエーターなどのプロに向けた商品」であったのも嬉しい誤算でした。
噂時点では「教育市場向けにより大きな画面が必要」的な論調が多かったですが、それではWOWな感じはあまりしません。それでは、ただの市場への適合でユーザーに媚びただけ、ということになります。
そうではなく、「クリエイティブな人たちが思わず欲しくなる最高の道具」を生み出すのが、Apple商品の価値の源泉の一つであり、今回のiPad Proがその「最高の道具」の一つとして生まれてきたことをとても誇らしく思います。
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