
ジェフ・ポーカロの(ほぼ)全仕事 レビュー&奏法解説でグルーヴの秘密を探る
友人から「スゴい本が出てますよ」と教わったのがこの本です。
その友人も音楽が好きで、彼とバンドをやったこともあります。もちろん彼は、私が元TOTOの名ドラマーであるジェフポーカロを愛してやまないことも知っていました。
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この凄本の著者の小原由夫さんの本職は「オーディオ評論家」。そんな小原さんがとことんジェフポーカロの参加したアルバムを集められ(内容を読んでいるとLPアルバムが多いようです)、自宅の30畳のオーディオルームの超高級オーディオシステムで実際に聴かれた上でこの本にまとめられています。取り上げられているアルバム数はなんと505枚!
私もジェフポーカロのアルバムはそれなりに集めて聞き込んだり、また実際バンドでドラムをやっていたときは彼の演奏をまねてみたり、ドラムのスティックはすべて「ジェフポーカロモデル」で統一したり、などこだわって情熱を注いできましたが、そんな私の情熱なんて足下にも及ばないくらいの情熱を小原さんは持たれているようです。
書かれている内容は、アルバムごとに曲名などの基本情報はもちろんですが、音楽としてのそのアルバムの評価解説、また本職らしく音質的な評価解説、さらには折々でジェフの演奏についてドラム譜付きでの解説などが丁寧に書かれており、いろいろな視点で非常に読み応えがあります。

「基本情報はもちろんですが」と書きましたが、その「基本情報」がまたスゴく、
アルバムジャケット写真、アルバムアーティスト、発売年、カタログナンバーだけでなく、リズムセッション(ベースとドラム)のプレイヤー名、プロデューサー、録音スタジオ、レコーディングエンジニア、マスタリングエンジニアなど、「本職のオーディオ評論家」ならではの情報まで網羅されています。
アルバム内の曲名は、上の写真では曲順の番号がすべて黒丸で書かれていますが、それはすべてジェフポーカロが叩いた曲ということです。同じアルバムの中でも彼が叩いていない曲は白丸で書かれています。また「彼が叩いたと推測される」曲についてはグレーの丸で記されています。
ここまでジェフポーカロにこだわって書かれたものを私は他に知りません。
もはや本と言うより「辞典」に近いものです。ため息が出ます。
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ということで、この本を手にされた多くの方がやられるであろうことを私も始めました (^_^)
久々にiTunesに新しい「Jeff Porcaro」というフォルダを作り、この本を読みながら自分のiTunesの中の曲から彼の叩いた曲を探し出しプレイリストを作成しています。
本の内容を読みながら少しずつ作成しようと思います。505枚はさすがに持っていませんが、私もおそらく200枚くらいは持っているのではないかと思っています。
週末の楽しみが一つ増えました。
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コメント
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教えて下さってありがとうございます。購入して、ジェフのスーパードラムを集めたいと思います。スティーリーダンとかで叩いているのが好きです。
ポーカロワールドを堪能しましょう!
私は今Les Dudekあたりを聴いています。