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車の中の体験をデザインするAppleと、運転をデザインするGoogle


CarPlay

AppleがCarPlay(旧iOS in the car)を発表しました。

http://www.apple.com/ios/carplay/ - Apple(米国)公式

Apple、自動車でのiPhoneの使用をより快適に、安全に、楽しくするCarPlayを発表 - Apple(日本)公式

すでに概要は先のWWDCで発表済みであったものが具体的に発表されたかたちですが、写真や動画などを見る限り、車載ディスプレイの中に、いつものAppleらしく「iPhoneの体験」がキレイに収められている印象を受けます。

「CarPlayは、車の中でiPhoneを使うために信じられないほど素晴らしい体験を提供するために、ゼロからデザインされたものです。iPhoneユーザはいつでも指先でコンテンツにアクセスしたいものですが、CarPlayを使うとドライバーは運転から注意をそらさられることがほとんどなく車内でiPhoneを使うことができます。自動車メーカーのパートナーがCarPlay対応の素晴らしいモデルを発表し、CarPlayが今週、ジュネーブでデビューすることに私たちは大変興奮しています」と、AppleのiPhoneおよびiOSプロダクトマーケティング担当バイスプレジデント、グレッグ・ジョズィアックは述べています。


Appleの狙いはある意味明確で、Mac上の体験をそのままポケットの中に入れ外に持ち出すことを実現したiPhone以来変わることのないものだと思います。
書斎などのデスクトップ上でのMacの体験を、外ではiPhoneにより、ソファや学校などではiPadにより(最近のAppleのCMではiPadもかなりアウトドア志向ですが)、そしてついにクルマではCarPlayにより体験できる、、、
Appleは基本的に「『Apple体験』を可能にする場所(シーン)を増やすこと」が戦略の根幹に置いていると感じます。
これはおそらくiTunesとiPodの関係(=iPodはiTunesを外に持ち出すようにしたもの)がモデルになっているのでしょう。

今回CarPlayを導入する伏線として、先にiTunes Radioも導入されたのも、その前に(当初はその出来からかなりの不評を買ったものの)自前のMapアプリを導入したのも、「クルマ内におけるApple体験」として必須の追加ピースとして戦略的なものだったのだと思います。
もっと言えばSiriの導入も、iPhoneというよりクルマでの必須の操作方法として意識して進められてきたモノではないかとも思います。

■■■

ご存じのように、Googleなどは自動運転車の開発を進めています。これは「運転」という行為そのものをコンピュータの力で代行させようとするものです。人がやっていることを機械化し、人の生活を楽にする、という意味合いではちゃんとした「ひとつの進化」のカタチではあるのですが、これは行き過ぎると「機械による人間の支配」に繋がるものです。

Appleの場合はそうではなく、「あくまで中心は、人の行為、体験」であり「人を(文化的に)進化させたい」というスタンスだと思います。

大きくいうと「クルマのIT化」というタイトルで括られそうな両者の活動ですが、ターゲットにしているものが人か機械かということで、アプローチはまったく異なるものだと思います。

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