カンターグループでは同時期に世界8カ国で同様の調査を行っているのだが、iPhone (iOS)の販売シェアの高さは米国市場を抜いて日本が世界1位になっている。
確かに、日米が4-5割のシェアでダントツ、欧州は平均して2割、ただ国によってはスペインの3%なんて極端に低い数字もあります。
(おそらく同じデータだと思いますが、http://www.idownloadblog.com/2013/05/01/kantar-android-vs-ios/ にはEURO5の数字もあり、欧州はざっくり2割と言えます)
日頃、外出先や電車の中で「凄く沢山の人がiPhoneを持っている」と感じることが多いですが、これが「シェア5割の『風景』」なんですよね。
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この神尾さんのコラムの、私が読み取った主旨は、
・スマホ購買層の中心がアーリーアダプターからアーリー/レイトマジョリティに移行した
・そういう人たちはスペックではなく、「みんながiPhoneを持っているから」(いろいろ教えてもらえるから、など)とか「評判がいい」とかの同調的な安心感が重要
・フラグメンテーションがないのでOSの更新が容易で、セキュリティ的にも安心
・販売の現場でも、手離れがよくて売りやすい(指名買いも多く、販売員も沢山売っているので説明に長けている、など)
です。すべて納得の理由付けだと思います。
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ただ、この記事は「iPhoneが売れる勢いがすでについている日本で、さらなる好循環でもっと売れている」ことの事後的な事象の解説にはなっているようですが、Androidとの差がついた「分岐点」における決定的な理由の説明はされていないと思います。
問い自体が変わってしまうのかもしれませんが、「なぜ、日本では(Androidが入ってきても)iPhoneが売れつづけるようになったのか?」が知りたいところです。
海外との比較を見るとなおさらそれの方が疑問に思えてきます。シェア5割の日本人の目からみると「スペインは3%」とか、パッと見、信じられません。
と、問いは投げかけてみるものの、私もそれについての答えを持っているわけではありません。
・販売奨励金的なシステムがなく、端末をちゃんとした「価格」で買わないといけない国の人にとってはやはりiPhoneは高い。そういう国ではやはり端末を安く出したAndroid端末メーカーの努力が報われている?
・端末を取り扱うキャリアの戦略、販促策による?
などの推測は持っているのですが、正確なところはわかりません。
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こんなことを思うのも、「このままiPhoneはシェアが下がっていくのだろうか」という漠然とした不安があるからです。
高級版のiPhone 5Sだけでなく、新興国や中国を意識したiPhone 5Cも発売する?など「なんか最近フツーの会社のフツーの戦略を取るんだね」と若干ナナメからみている自分がいるのですが、シェアが本当に低いところに対しては、普通の会社のような堅実な戦略も取らないといけないのもやむなしなんでしょうか。
Appleは常に自分の信じる最高の商品だけを追い求めている会社であって、他社を意識した対応を取るなんてことはしない、と思い続けていたいのですが、それも若干、脳天気なんですかね (苦笑)
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