
Hidden iOS 7 Settings Reveal 'iOS in the Car' Could Work Over AirPlay ーMacRumors
WWDCで発表されたものの一つが「iOS in the car」でした。車の中にある備え付けのモニタをiOSが「乗っ取る」というものです。
このMacRumorsの記事は、iOS7 ベータ3の中で、その「iOS in the car」でのiOSデバイスと車の接続方法にUSBケーブルという有線だけではなく、Wi-Fiという無線接続も追加されているという内容です。
これは結構デカイと思います。とにかくiPhoneなどをポケットに入れたままでも車に乗れば自動的に接続されるわけですから、使い勝手上決定的な差を生み出すと感じています。
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AppleがiPhoneで生み出した「スマホ」は、特に先進国ではすでに飽和状態に近づきつつあり、現在はLate Majorityの人々への普及のステージになりつつあります。ある意味「手の平の上」の競争は終わりつつあるんだと思います。
「机の上(デスクトップ)」「膝の上(ラップトップ)」はすでに終わり、「手の平の上」も飽和。となると次はどこか、ということになります。
GlassとかWatchなども賑わいを見せてきていますが、手堅くみれば、やはり「車の中」という生活空間が(特に欧米では)狙いとしては重要だと思います。昔から「確実に存在している」市場だからです。こういう確実に昔から存在している市場を「再発明」するのはAppleの得意技だとも思います。
「Siri」「(結構無理して出した)Turn by Turn機能付きのMap」に続いて、今年は「iTunes Radio」を発表し、Appleは着実に「クルマ周り」を固めに入っていると思います。(私は「iTunes Radio」はクルマ用の新サービスだと思っています。クルマにラジオは昔から付きものですから)
これに「iOS in the car」の無線接続機能が付けば鬼に金棒でしょう。
手堅い市場に対する着実な進化なので派手さは少ないですが、じわじわとピースを埋めつつあるように見えます。
自動車メーカーとしてはそれぞれの会社で「クルマのIT化」を進めてきているので、Appleのこういう動きにはかなり警戒しているとは思いますが、もともと強いエコシステムを築いているAppleにこのように攻め込まれると厳しいかもしれませんね。
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