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協和ハーモネットという主にケーブルを取り扱っている会社から、突如11月に立ち上がったオーディオ事業の最初の商品として最近発売されたバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーのカナル型のイヤホンです。オンラインストアで予約しておいたのが昨日到着しました。

この商品の話題は、まずはBA搭載機としては破格の価格でしょうかね。私の購入した上記ZH-BX500で8000円(eイヤホンでは7000円近くで販売されていますね→こちら)、エントリモデルのZH-BX300ではなんと5000円(同じくeイヤホンでは4480円→こちら)という価格破壊ぶりです。

この衝撃はApple In-Ear Headphones with Remote and Mic以来でした。

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この商品をひとことで評するならば、「まじめな設計」というところでしょうか。
Apple In-Ear Headphones with Remote and Micとは違いシングルBAなのですが、そのBAユニットの性能を徹底的に出し切ることにこだわっている、と感じます。

BAの特徴として特に中高域の解像度の高さというのがあると思うのですが、それはこのモデルでも十二分に感じられます。「振動を抑えてユニットの性能を発揮するために、アルミ削り出しの筐体を採用」と謳われているのですが、まさにそんな感じで、Apple In-Earと比較しても音の解像度は非常に高く純度が高いと思います。きめ細やかで柔らかい耳あたりです。
私は今は主にクラシックを聴きますが、弦楽器の震えるような感じ、ピアノのアタック感、管楽器の音の伸びなど聞いていて非常に楽しくなります。

また「BAは中高域」ということで中高域を強調したハイあがりの音作りをしそうなところですが、この商品は低音から高音まで非常にバランスよく作られています。Apple In-Earは、低音高音用に2基のBAが搭載されている割に低音に物足りなさを感じたものですが、この商品はそれもなく、十分な低域の上にキレイな中高域が乗っている、という感じです。

さらに、「プロミュージシャンがスタジオモニターとして~」と謳われているところからして想像していたのですが、実際その音色には一切の脚色がない感じがしました。ハイ上がり、ドンシャリなどの特徴づけが全くありません。ナチュラルそのものです。

ということで、

・BAユニットのもつ性能を出し切るための徹底した配慮
・周波数特性「20-16KHz」の範囲内でバランスを重視してできるだけフラットに
・音に脚色せず、あくまでもナチュラルに

という「まじめでまっすぐな」設計思想を感じました。もしかしたらブランド名の「ZERO」は、そういう’余計なことはしない’という意思の表明かな、とも思いました。「なにも足さない、なにも引かない」みたいな。

今回は初号機ということで今後もいろいろ商品が追加されていくと思いますが、私はこの思想を貫いて欲しいと思います。

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音質以外の部分ですが、

・ハウジングはアルミの削り出しでチープな感じはしない。
・その割に非常に軽くて、耳に装着していても負荷を殆ど感じない。またハウジングは小型なので耳にキレイに収まる。
・ケーブルのこすれ音は少ない。
・ハウジングに「L/R」の表記があるが、とても見やすく、かつ「R」はちゃんと赤で印刷されているので分かりやすい。
・音圧は十分に取れる(私の聞く音量では、iPhoneで言うと50%くらいで十分)
・音漏れは殆どないので安心。

iPhone用リモコンが付いていれば、と思う部分はありますが、それは今後の期待ということで。


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