
NHK出版、読書体験共有サービス「SHARE READER」公開--電子書籍ビューワと連携 CNET Japan
日本放送出版協会(NHK出版)は12月13日、電子書籍ビューワと連携したシェアリーディングサイト「SHARE READER」を公開した。
SHARE READERは、電子書籍ビューワアプリケーションで閲覧できる電子書籍と連携し、読者同士がコメントや感想を共有できるウェブサイト。ユーザーは、対応するビューワで閲覧する電子書籍から気に入ったフレーズを選択し、コメントを入力して共有できる。
共有されたフレーズとコメントはSHARE READERのサイト上に投稿される。Twitterとの同時投稿にも対応する。NHK出版では、Twitterとビューワアプリの連携により、シェアリーディングのストリーム化を図り、新しい読書体験の提供を目指すとしている。
こういうソーシャルリーディングサービスは他でもあったと思いますが、出版社みずからが手がけるのは新しいと思いますし、なにより、出版社の垣根を越えて、SHARE READERのプラットフォームを無料で他の出版社とシェアするという部分に深く共感しました。
とりあえず、NHK出版では昨年刊行した「フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略」(クリス・アンダーソン著)をiPhone・iPadアプリとして無料で期間限定販売を始め、紙の本は12月16日発売の「シェア 〈共有〉からビジネスを生みだす新戦略」(レイチェル・ボッツマン、ルー・ロジャース著)もアプリとしてすでに発売を開始しており、この2冊がSHARE READERの対象書籍になっています。
近々にはダイヤモンド社のドラッカー関連本アプリも対応するそうで、おそらくアップデートがあるでしょう。
こちらの書籍アプリも持っているものはありますので、楽しみに待ちたいと思います。
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シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略<共有>からビジネスを生みだす新戦略
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前回NHK出版は、「フリー」を発売するにあたって紙の書籍発売前に電子書籍で無料配布、という試みを行ったのはいまだに記憶に新しいところですが、今回のSHARE READERサービスの開始は、「シェア」という内容の書籍を発売することに合わせて、といったところでしょうか。なかなかBuzzを作り出すのがうまいな、と思います。
http://www.share-biz.jp/
また、こちらの「シェア」の専用サイトによると、SHARE READERという読書体験の共有に留まらず、紙の書籍の場合は、読み終わったら他の人に本をシェア(つまりあげること)することで、その本が今どこにあるのかを追跡できる、というサービスも行っています。
シェア、にひっかけたなかなかおもしろい試みだとは思いますが、フリーの時の「発売前無料配布」や今回の「読んだら人にあげてシェアして」とか、本の売り上げが下がっても知らないよ、的なことに前向きにチャレンジしていくNHK出版の姿勢は、本当にみごとだな、と思います。
「フリー」も結果そうであったように、この「シェア」という書籍も売れていくのではないかと予想します。
私はアプリ版を購入しました。これから読んでみようと思います。
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