
今回のBack to the Macイベントはリアルタイムで追いかけることは出来なかったのですが、あとでストリームをiPadで見て楽しみました。
新しいハードであるMacBook AirもOne More Thingとしてちゃんと発表されましたが、事前のリークがかなり当たっていたこともあり、なんとなくいつものような高揚感を感じなかったのが正直なところです。
そう言えば(見落としてはいないと思うのですが)、今回のMacBook Airの発表ではJobsが製品をもって「にっこり」というのが無かったと思います。これはかなり珍しいのではないかと思いました。
初代MacBook Airのときはマニラ封筒から取り出す、という凝った演出がありましたけど、そういう意味で今回はかなりあっさりだったなあ、と思いました。
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私が気持ちの高揚感を持てたのは、iLife'11のプレゼン及びデモの部分でした。1~2年おきに更新されているスイートですが、毎回その進化には驚かされます。
iLifeは「Macを楽しむ」という上で非常に重要な位置づけにあると思うのですが、なにが出来ればより楽しいか、なにが出来ればその楽しみをより簡単に実現できるか、というのをいつもとことん突き詰めていると思います。
AppleがUXに非常に秀でているというのがダイレクトに伝わってきます。
iPhotoではFacebookとの連携強化とともに、複数の写真をメールで送るときの美しい自動レイアウトが印象的でした。わたしの場合、メールで写真を送ることは多々あるのですが、こんな感じでキレイにレイアウトして送れると思うと、改めてMacを使っていることを誇らしく思います。無意味にたくさん送ってしまいそうです(^_^)
GarageBandは、かつて私もバンドをやっていたことがあって(ドラム担当)、本当にGroove Matching機能には笑いました。
私がやっていたバントのメンバーのギター担当の彼は、手数が多くて早弾きのギターソロとかはそれなりにかっこよかったのですが、リズム感がなく、普通のリズムカッティングがダメダメでした。なので、このデモを見ながら「そうそうこんな感じ、こんな感じ」と一人でウケてしまいました。
ホント、今この機能があればもっといい録音を残せたのにな、と思います。
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このエントリの一番上に写真を載せていますが、今回のJobsのキーノートスライドの中では、私はこれが一番のキーチャートだと思います。まあ「Back to the Mac」の名の通りです。
iOSデバイスで学んだことを再びMac OSに活かす、というようなことを言っていますが(ユーザーに対する説明のしかたとしては今回のような説明の方がわかりやすいとは思いますが)、とはいえ、この両方とも一つの会社(=一人のSteve Jobs)でやっていることなので、実際はこの2つのもの、そのすべてを包含したひとつの大きなグランドデザインが元々しっかりあるんだと思います。
改めてこの会社の戦略性の高さをまざまざと見せつけられたような気がしました。
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コメント
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>改めてこの会社の戦略性の高さをまざまざと見せつけられたような気がしました。
私もそう思いました.
AppleにはHIGHVISION(=視点が高い)な感じが,いつもします.
いきなりの購入はないと思いますが,リリースされたら”猛獣使い”の血が騒いで,檻の中にライオンを入れているかもしれません(^_^;)
GarageBandはいいですね.最近は他のソフトを使う事が多いのですが,この前,ブルグの記事を書くために久しぶりに使ったら,結構できる子なんやなぁって感じました.11年式も面白い進化してるみたいですね.
m-kazuさん>
コメントありがとうございます。
Appleの戦略性に関しては、ホント、超一級だと思います。
iOSで学んだことを再びMac OSに取り入れる、とJobsが表現していることに関しては、彼らはずっと前から考えていたことだと思うのですが、iPhoneが売れて多くのユーザーがその操作性を学び、それをベースにiPadを今度は発売し「もう操作性は最初からわかるだろう?」とユーザーに語りかけ、そして今度は「そのiPadを使っていていいことをMacに取り入れるんだよ」と、適切な段階を踏むことで、ユーザーの学習レベルに応じて最適なタイミングで導入する、という感じで、我々にも無理なくその進化についていけるようにしてくれているんだと思います。