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Micro SIM
(画像はmacworld.co.ukより拝借)

アメリカ以外でのiPad発売がいくら延びたからといって、Micro SIMの料金プランが未だに発表されないのはどうよ? と思っている今日このごろです。

VodafoneもO2もOrangeも、やるとは言っているものの、料金プランは5月末まで言わないみたいですね。
なんか、各社相手の出方を探っている、という感じです。
日本もやっとdocomoが正式に手を上げたようですが(→毎日新聞ニュース)やはり料金プランは分からず。

私はiPadの発表時に発表されたAT&Tのプランがベースになって、各キャリアともそれに右にならえ、になると思っていたんですが、そんなに単純なことではない、ということでしょうか。

微妙に「やる気の無さ」感が伝わってきます。「やらねばならないとは思っているが、積極的ではない」みたいな。

3Gモデルを予約で買おうと思っている人にとっては、料金プランが発表されるまえに予約をしなければならない、というちょっとリスクのある決断をしないといけないですね。

■■■

「やる気のなさ」という意味合いでは、Appleの「3G版iPad」への価格付けに関しても、多少の疑念の思いがあります。

下のiPad各モデルのコスト試算(IT Mediaの記事より)なのですが、

コスト
(クリックで拡大)

3G版の追加コストとなる、3GモジュールとGPSのコスト・および製造コストの差分で合計で28.3ドルです。

Wi-Fi版のコスト(製造コスト含む)と販売価格の関係を見ると、
16GB 229.35/499 = 46.0%
32GB 258.85/599 = 43.2%
64GB 317.85/699 = 45.5%
と大体45%前後です。

同じノリで考えるなら、+3Gの部分はコスト総額が上記の通り28.3ドルなので、まあ売値は+70ドルで設定すれば十分だと思います。例えば16GB Wi-Fiモデル$499に対して$569とか。

(今どき容量の差でラインアップを組むのもどうか、とは思うのですが)とりあえず、この64GB/32GB/16GBを「松竹梅」と考えたとき、「梅モデル」である16GB Wi-Fiモデルに対して、16GB 3Gモデルは「梅+」と位置づけるのが本来的であり、「竹モデル」の32GB Wi-Fiモデルの価格より下に位置づけるのが普通だと思います。

他の例で言えば、例えばMacBook Proの13インチモデルは、高い方のモデルでも15インチの最廉価モデルより価格が下ですし、15インチは、Core i7の最高スペックモデルでも17インチモデルの価格を超える設定にはなっていません。
つまり、13/15/17インチをちゃんと松竹梅で考えているので、標準モデルの価格設定として、「梅ー」→「梅+」→「竹ー」→「竹+」→「竹++」→「松」がちゃんとキレイな価格で並べられています。

なので、話をiPadに戻すと、
16GBモデル → Wi-Fi $499、3G $569
32GBモデル → Wi-Fi $599、3G $669
64GBモデル → Wi-Fi $699、3G $769
という風に価格が並んでいるのが本来的かなあ、と。

それが、現実には3Gモデルの価格が+130ドルに設定されているので、ある意味、ラインアップが「キレイ」ではありません。
コストの面からも、ラインアップの組立ての面からも、私は+130ドル、という設定が腑に落ちないのです。

そういう妄想の流れで思いを致すと、

・実は、Appleは3Gモデルは売る気があまりない。
もしくは、
・iPhoneの時とは逆で、iPadの3Gモデルの契約をユーザーが行うと、ある金額がAppleからAT&Tの方に流れる仕組みになっている(だから、部品・製造コストの割に、価格設定が高い)

ということなのかなあ、なんて考えています。

■■■

まあ、実際は購入する人がそれぞれ自分の利用シチュエーションに応じて購入すればいいことなんですが、Jobsの意図としては「iPadは基本、Wi-Fi利用」ということなのかなあ、と思っています。
(実際、発表会ではソファに座ってデモを行いました。ソファで連想される「場所」は、第一に「家庭内」、第二に「スターバックス」と私には映りました。その両方でWi-Fiは使えます)



さてさて、自分はどうするか?? 予約の始まる5月10日までには答えを出さないといけませんね。
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