
FiiO E1
ドッグコネクタ直挿しのリモコン付きのヘッドホンアンプです。
FiiO E5
E5は作りがちょっと粗いなーという感じを持っていましたが、このE1はキレイな作りです。リモコン部を外に出していても恥ずかしくないです。
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音質の変化について。
一般的にiPhone・iPodは、ヘッドホン端子経由でなくドッグコネクタ経由でラインアウトさせた場合の方が低域がよく出るという傾向がありますが、このE1でもまさにそんな感じで、低域がより豊かになります。
しかも、低域の量が増すだけではなく解像度も高まります。なので、イコライザでバスブーストをさせた時とは異なり、ベース楽器の弾いている旋律がよりはっきりと分かるようになります。クラシックでオーケストラを聴いたときも、コントラバスが弦をはじいている感じまで伝わってきます。
ただこの低域の解像感向上ですが、イヤホンそのものにそのポテンシャルがある場合のみその効果を感じます。もともと低域の苦手なイヤホンの場合は、解像感のアップは感じられず、ただ量感が増した感じだけがするようです。まあ、当然といえば当然かもしれません。アンプがいい仕事をしたとしても、最後はやはりイヤホンの性能によりますから。
先日到着したばかりのAtomic Floyd
一方、これまでは結構いい音だと思っていたApple In-EarとかKlipsch X10では低域の解像度向上はさほど認められず、さらにAtomic Floydとの差が広がってしまったように感じます。。。orz
Atomic Floyd恐るべし、という感じです。
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操作系について。
このリモコンで再生・一時停止、曲の送り戻し(ワンクリックで次/前の曲、長押しで早送り/巻き戻しができます)、音量調整ができます。
音量アップボタンには凸の突起、音量ダウンボタンには凹の溝がついており、細かいところにも気が配られています。
ちなみに、iPhoneにつないで真ん中の「再生・一時停止ボタン」の長押しをしてみましたが、曲名を言ってくれたりはしませんでした。
リモコンの背面にはクリップがついています。現行のiPod shuffleとほぼ同じくらい開きます。固さもしっかりしているのでジーンズなどの厚手生地に留めてもおちることはないと思います。またアンプのチップはどうもドッグコネクタジャック部に入っているようで、リモコン部はとても軽量です。
ケーブル長は80cmあるので、ソニーのリモコン対応イヤホンやShureのイヤホンのようにケーブルが短いイヤホンとの組み合わせもありかな、と思います。
欠点、というか気をつけないといけない点は、リモコン部背面のクリップでどこかに留めようとすると必ず表面のリモコンボタンのどれかに触ってしまい思わぬ操作をしてしまう点です。例えば、曲の再生を停止してiPhone/iPodを止めてその後リモコンをはさんでいたものから取り外そうとしたときに、意図せず再生ボタンを押してしまい、止めたつもりが知らない間に勝手に再生になっている、など。
使うときは最初にクリップを留めてからドックコネクタ部を挿す、使い終わりのときは停止をしてまず先にドックコネクタ部をはずしてからリモコンをはずす、という風にしたほうが良さそうです。
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3000円しない商品なので、リモコンを買ったと思っても悪くはないですし、しかもそれなりの音質向上効果もありますので、悪くはない買い物だと思います。
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コメント
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参考までにお聞きしたいのですが、E1接続後と接続前では
iPod本体の音量に変化はあるのでしょうか?
そして音量の設定はiPod本体に記憶されたままのなのでしょうか?
たとえば、一度リモコン側でちょうどいい音に設定しておいたのに
一回外して再度接続させるとまた爆音で鳴る、とか
自分でも何を伺いたいのか分からなくなってきました…すいません
ドックコネクタから出力される音の音量は、ボリュームの設定いかんにかかわらず一定です。iPod本体でのボリューム設定はあくまでヘッドホン端子出力に対してのみ有効で、ドックコネクタからのラインアウト出力には影響を与えません。
つまり、
・iPod本体のボリューム → ヘッドホン端子に接続したイヤホンの音量調整
・E1のボリューム → E1に接続したイヤホンの音量調整
ということで、お互いが独立しています。
上で質問させて頂きました名無しです
純粋になるほど、と関心してしまいました
まだまだ勉強不足なようですw
早速買ってみようと思います
解像度が上がるのは楽しみですw
丁寧な返信ありがとうございました
私のつたない説明でしたが、理解していただいてうれしいです。
この(iPodの音量に左右されない)ドックコネクタのラインアウトを用いた例は、他にはBose SoundDockなど、最近発売されているiPod用スピーカーなどもあります。
これらもやはり、音量の調整はBose SoundDockの各機器で別個に行います。