

(画像はApple.comより拝借)
昨日大容量化したiPhoneとiPod touchの新製品が同時に発表されました。頂いた情報ではスロット数の違いでiPhoneは16GB、iPod touchは32GBという物理的な理由があるそうですが、基本的に「同じような」大容量化でした。
もともと気になっているのですが、通話の部分の差はあるものの、iPhoneとiPod touchはそれ以外の部分ではどんどん差が無くなってきている気がします。
iPod touchは予定表に入力できるようになったというマイナーアップデートに続き、1月のソフトウェアアップデート(有料)によってiPhoneにしか無かったアプリもiPod touchに追加されました。
乱暴にいうともともとモノとして「中身は同じ」両者でしたが、Appleは「iPhoneという名」を訴訟で争ってまで命名し、iPod touchはiPhoneとは違い「あくまでiPodの一種」として展開しており、カテゴリーの違いを前面に押し出しています。
その割に、この両者は「同じプラットフォームだけど全く性格の異なる2つのもの」に分化的進化をしていくどころか、通話系機能以外はどんどん横並びになっていき、「同じプラットフォームらしい『ただの似て非なる』商品」へとなっている気がしてなりません。
iPhoneは「iPod Phone」、日本的に言うと「iPodケータイ」でも結局はよかったのでは?と思わせる内容です。
まもなくSDKが公開されて多くの人によっていろいろな機能、アプリが増えていくと思われ、それのチョイス次第でiPhoneはよりiPhoneらしく、iPod touchはよりiPod touchらしくなってくると思いますが、Apple自身からは、今日現在では、この違うカテゴリであるべきものが「どう違うか」という明快な方向性を出すことはできていないと思います。
そういう感じをもっている私なので、iPod touchを所有している状況で、その上で日本で発売されたときに「iPhoneも併せて買おう」という気にはなれないのかもしれません。
キャリアとの関係というビジネス上の違いはあると思いますが、商品的にも「ちゃんと違うものだ」ともっと見せつけて欲しいと思います。
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コメント
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いつも楽しみに拝見させていただいています。
さて、iPhoneとiPod touchは、インターネットへ「確実に」接続できるかどうかで差別化できると思います。iPhoneの強みはキャリア経由でのネット接続だと思います。都心では公衆無線LANスポットが確実に増加していますが、まだまだ携帯電話のように「いつでも、どこでも」というわけにはいきません。
FONのCEOとジョブズ氏が会談を行ったなどのニュースを見ると、Apple的には無線LANスポットが充実し、どこでもWiFiが使用可能となればiPhoneは無くしてtouchに集約するのでは?と勘繰ってしまいますけどね。
それぞれの違いとは別の話ですが、個人的にはSDKが公開されることで外付けのキーボードなんか出ないかなと期待してます。
あと、このブログに影響されて「Triple.fi 10 Pro」買っちゃいました・・・
絶対にないですが、ホントは、本体は共通にしてカードスロット(CFカードとか)
を保有しておいて。。
・スロットで通信カード(SIMカード)を入れれば -> iPhone
・スロットに何も入れなければ -> iPodTouch
って、な感じにすれば良いのに、と思います。
Appleはキャリアからのバックマージンがとりにくくなる可能性もあるし、
そもそも、スロットなどは、Apple(ジョブス)的にはなし、だと思いますが。。
でもスロットで将来的にiPoneになるなら、
Touch買っちゃって、時期みてiPhoneに、、なんて使い方もありだよね。
海外にいく人は、差し込むカード抜き差しで使えるようになれば、
凄く良いと思うんですが。。。
(海外ではSIMフリーが多いので、日本でも、と思うんですが。。ね)
ほんと違いって無いですよね。
少数派ですけど、通話機能の無いiPhoneが欲しいって人にはTouchは魅力みたいですよ:)
やっぱり常時接続の恩恵は大きいと思うので、iPhoneに集約されて行くような気もしますけど、今でも複数台のiPodを使い分けるような人達には、iPhoneとTouchの両方を持つって人が居てるかもしれませんね:)
コメントありがとうございます。
まとめレスっぽくてすいません。
みなさまのコメントを集約させていただくと、「常時接続か否か」だけがある意味差異化のポイントであり、iPod touchでも、もしFONとかWiMaxとかで常時接続性が確保されたりしたらやはり「集約される」的な感じですよね。
私もそういう感じがしています。
鬱陶しい「通信キャリア」に対応するために「今のところは」iPhoneという「電話のふり」をしているだけで、本音、Appleも「同じでいい」と思っているのかもしれません。
別に通信手段がWi-Fiだろうと電話回線だろうと、Appleの勝負所は違うところにあると思いますので。。
わっつさん>Triple.fi 10 Pro買われましたか! コメント頂いた方でお二人めです。是非高音質をお楽しみください。
わざわざ私のコメントなんかで別記事ありがとうございます。
まったくそのとうりだとおもいます。ワッツさんのコメントでもありましたが、はじめはネットワークに確実に繋がるか、で差別化していたんだと思います。だから常時接続が必要なソフトをなくしていたんでしょうね。でもiPhoneに似すぎていたので、のせなかったことを批判されたんでしょうね。
だから仕方なくそのソフトをのせてしまった。iPodとiPhoneが同じになってしまったんでしょう。だからいろいろと試しているんでしょうね。容量を変えたり。
長々とすみません。
いえいえ、こちらこそ記事のネタを頂きありがとうございました。
この似て非なる、ならぬ「非だけど似てる」状況は、かつてスペックを上げすぎてPowerBookとほぼ内容が同じになってしまったiBookの時の状況と似ていると感じています。
もともと商品ラインが少ないAppleにとって、違うラインであるべきはずの商品が「区別が付きにくい」ものになったらまずいと思います。
買う方も悩みますし(笑)