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思考の整理学

思考の整理学 (ちくま文庫) 外山 滋比古 (著)

1986年に出された本ですが、今年になってついにミリオンセラーになったそうです。
最初はぼちぼちのロングセラー、それが2006年から爆発し、異例の長期間でのミリオン達成ということに相成ったそうです。

【話題の本】『思考の整理学』外山滋比古著 (産経ニュース)
外山滋比古さんの「思考の整理学」、100万部突破 (J-CASTニュース)
「思考の整理学」が100万部 (NIKKEI NET)

私は学生のころは本なんて読みませんでした。最近になってやっと少しは読書がおもしろくなってきたところですが、効率よくこなしているとは言えません。読み終わるより買ってくる方が多く、積ん読過多です(苦笑)

というわけで、この「思考の整理学」を購入しました(すいませんBook-Offです(苦笑))。

手にした本は、
1986年4月24日 第一刷
2009年4月25日 第49刷
というものでした。
詳しくは分かりませんが、重刷あたり2万部を刷るということなんでしょうか、第50刷で100万部とすると。とにかくすごいですね。

■■■

最近書店で売られているものには「東大・京大の学生にもっとも読まれている本」という内容のオビがついているらしいですが、確かに、卒業論文を書くのに際して悩んでいる学生にとっては大きなヒントになる本だと思います。

ですが、この本は、「考える」ということはどういうことか(「思う」とは何が違うのか、とか)とか、小さなアイデアがいかにして大きなひとつの「論」にまで高まっていくかなど、広く「思考」についての手引き書であるとともに、「思考」の楽しさを再発見させてくれる本で、学生にだけ読ませるのはもったいない、と思いました。


いくつか本に折り目をつけた中で、特に心に残っているのが「テーマと題名」という部分。
書いた文章を整理して、それを言葉でまとめていき、最後にタイトルに行き着くまで純化すると名詞に至る、というところが特に印象に残りました。ぎりぎりまで表現を純化していく過程では、まず副詞が削られ、形容詞もぎりぎり削られ、最後には名詞が残る、ということだそうです。
この本も各エッセイにそれぞれタイトルがついていますが、ほとんどが名詞です。しかも、通読したあとで、各タイトルをみるとそこに書かれている内容が容易に思い出されました。それほど、タイトルが練りに練られた結果のものなのだなあ、と感心しました。

私も、自分のブログの投稿タイトルは今後意識しなければ、、、
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