
ソフトバンクモバイルは、月額390円~4410円のパケット通信料定額サービス「パケットし放題S」を7月31日より提供する、と発表しています。
これまでの「パケットし放題」(最低料金1029円から)も継続されるようです。
注意点は「パケットし放題S」は、最低額が390円と安いものの、パケット単価は0.105円(パケットし放題は0.084円)と2割高く、また、ホワイトプランなどで提供されている「メールし放題」は適用されず、S!メール(MMS)がパケット通信として定額の対象になり、「メールし放題」では無料のSMSも、送信が1通につき3.15円となる、ということです。
これらの措置は、auの「ダブル定額」→「ダブル定額ライト」→「ダブル定額スーパライト」と来る流れ(最低金額が390円になったのはこちらの影響でしょう)、またdocomoの「パケ・ホーダイダブル定額制」への対抗だと思います。
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上記を比較すると、それでも一番良心的なのがdocomoのプラン(パケット単価上がらず。無料メール対象も維持)。その次がau(パケット単価上昇、無料対象は維持)。実は一番よくないのがSoftbank(パケット単価上昇、無料対象が減)でしょう。
ただ、どの会社の戦略をとってみても、「いかにして一人でも多くのユーザーを上限の「4410円」にさせるか」ということが透けて見えます。通話によるARPUの上昇が見込めない中で、収入として頼りたいのが通信収入。しかしそれも4410円という上限が各社にありますので、結局は4410円に到達してくれるユーザーを増やすしかない、ということになります。
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ただ、一般的なユーザーにとって、390円か490円か、というのは「どうせ超えてしまう」という意味ではほとんど意味がなく、いずれ最低額が0円からの「昔からあった普通の定額」に戻るのもそんなに遠くないと予想します。
それだけ、このダブル定額の最低額競争は「無意味な争い」としか思えません。
許せないのは、これに便乗してパケット単価を上げたり、MMSの有料化をしたりしていることだと思います。
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iPhoneユーザーにとっては多くの方が上限を超えているので、こういうプランを提示されてもほとんど意味がないと思うのですが、結局、「4410円のユーザー」を増やすには、データ通信を行いたい、と思う魅力的なコンテンツを増やすのが王道である、ということにかわりはない、ということだと思います。
(でも、それも度が過ぎると「通信制限」とかになってしまうんですけどね(苦笑)
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