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ULTRASONE Zino(Timelordのページ)

【日刊ウルトラゾーン単発】「Zino」 【「iCans」との比較もあるよ!】(e☆イヤホン ブログ)

ULTRASONEという会社は最近まで知りませんでしたが、1991年の設立だそうです。
最初はHFI-100というモデルを発売し、そのモデルだけで10年間会社を続けた、というのがすごいですね。その間の販売数量は3000個。一人の技術者の方が毎日約1個づつ作られた、ということで、そういうストーリーにクラフツマンシップを感じます。

この会社のヘッドホンの特徴の技術は「S-Logic」と「ULE(Ultra Low Emmision)」。
私が特に興味をもったのがS-Logicです。ナチュラルに音像が頭外定位する、というのがもっぱらの評判でした。

ということでULTRASONE Zinoの初期ロットの最後をなんとかe☆イヤホンさんで押さえることができ、到着を心待ちにしていました。

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しかし、到着して聞いてみると、激しくおかしい。
・頭外定位どころか、モノラルっぽく聞こえるほどチャンネルセパレーションが悪い。
・高域の音がちょっとボリュームを上げるとすぐに飽和しキンキンする。頭が痛くなる。
一応、一晩はエージングして様子はみたのですが、やはり、根本的に「なにかが間違っている」という気がしました。

購入元のe☆イヤホンさんに連絡して事情を話すと、「こちらでも一度聞かせて判断させて頂きますので、着払いで送ってください」とのこと。

翌々日(日曜日)に早々に電話をかけて頂いて、やはりあれは初期不良でした。という報告を受けました。で、新品に交換したいのですが8月中旬まで次のロットは入ってこない、というのは私も知っていましたので、「では、ULTRASONEからドライバの提供をうけているNuForce(ニューフォース)のUF-30の在庫はありますか?」というのを確認し、そちらを送ってもらうことに。

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UF-30

で、到着したのがこれです。音のチューニングは独自にしていて「NuForceの音」なのだそうですが、ドライバもS-Logic機能もULEもすべて入っています。形状もほとんど同じ。

さてさて、これはどうなるのかな、という不安はあったのですが、当初はこれもあまりいい音ではありませんでした。音が高音によりすぎで深み・厚み・つやが全くなく、「これも時間がかかるかな?」と思っていました。救われたのは、S-Logicに関しては最初から感じることができ、不自然ではない程度に音が頭外に定位し「ホール感」が伝わります。クラシックとか聞くと、それはよくわかります(もともとそれが私の狙い)。


、、、経ること50Hのエージング後、やっといい音になりました。中低域のしまりもでてきましたし、高音もサチることなく鳴るようになりました。頭外定位の広いステレオ感をもちながら、それでいて各楽器の定位もビシッと決まり、非常にいい華やかな音場を再現してくれるようになりました。

欲を言えば、もう少し低域重視でもいいのかな、とも思いますが、まあまあそれもこのヘッドホンのキャラだとしたらそれもありかな、という感じです。

音はダダ漏れしますので、乗り物では絶対に使えないでしょう。家の中、散歩、公園、などiPhone 3GS片手に気軽に聞くのにいいのではないでしょうか?


参考;私とは全く違った評価ですが、今現在数少ないレビュー記事として
ザ・ステレオ屋ブログ番外編
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