(音が出ます)
このビデオをボーッと見ていて、Appleは自社がコンスーマーに広めた「アイコン」というものを、自社の手で消してしまおうと思っているのではないかと思いました。
■■■
このビデオによると、ウインドウ右下のスライダでアイコンのサイズを変えられるようになっていますが、もうほとんど、アイコンというよりは「小さくしておいたファイル本体」という気がします。その小さくしておいたものを大きくするとそれがそのファイルそのもの、という感じですね、
今の10.5(Leopard)でも「プレビュー機能」(アイコンを選んでスペースバーを押すとそのファイルの中身が見られる機能)があり、
アイコンをダブルクリック → アプリが立ち上がる → ファイルの中身が表示
というこれまでの流れを、
アイコンでスペースバー → ファイルの中身が表示
というふうに中抜きを見事にやっていますが、今後はサイズの変更だけ、という操作で
ファイル(現在のアイコン的) → ファイル → ファイル(中身表示)
という感じになるのかなあ、ということです。
「アイコン」「ダブルクリック」という天下の大発明の操作に慣れきってしまっている我々ですが、もっと突き詰めて言うならば、この操作は”自然”なものではないです。
自然なのは「遠くにある書類は小さくしか見えなくて中に何が書いてあるのかはわからない。読みたければ手前にたぐり寄せる。」という操作です。なのでその真に”自然な”操作体系を目指しているのかな、と。
まあ、どのようなビジョンをAppleが持っているのかは知るよしもありませんが、これまでのユーザーインターフェイスを自己否定してでもさらなる高みを目指しているのだろうな、とは思います。
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コメント
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アイコンを消してしまう,というのは鋭い考察ですね(^_^)
確かに「直感的な操作」というのはGUIのなせる技なんですけど,よく考えてみれば,その創世記から操作方法は変わってませんよね.あたりまえになってしまったというか...
地味に進化すると言われているSnowLeopardですけど,もしかしたら静かな革命を起こしてくれるのかもしれませんね
こんばんは。
「静かな革命」、、いい響きですね(笑) まさにそういうものを期待したいです。
Snow Leopardは「いままで積み上げてきたことの整理」とともに「大きな次の進化への序章」という2つの側面をもつことになると思うので、Appleの考える未来が少しでも垣間見られたらいいな、と思います。
Icon の size を可変にしたり、Icon 自体が Agent のごとく動き回ったりするのももうすぐだったりするのでしょうか。。。
時間帯や季節によって、icon の大きさが変わるのもいいかもしれません。
Icon がしみ出してきたり..
おもしろい考察ですね。
パソコンの使い方に応じて、各人各人のデスクトップがユニークになるわけですね。