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Kindle2、Kindle for iPhoneにつづき、AmazonはKindle DXを発表しました

Kindle DX
(画像はGizmodoより拝借)

Kindle 2の約2.5倍の表示面積にすることで、雑誌・新聞・学習教材などへの進出も目論んでいるようです。

一時はiPhone用アプリを出してハードのオープンプラットフォーム化を狙っているのかとも思ったのですが、やはり引き続き、独自ハードで「紙媒体のエコシステム」の中心に居座る戦略のようです。新聞・雑誌・ペーパーバック・ハードカバーなどを押さえれば大体の紙メディアをその手中に入れることになります。

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世の中に出回っている情報は、ファイル形式としては「文字」「音声」「静止画」「動画」「プログラム」が基本種類。
このうち「音声」は音楽販売としてすでにネット上で成立していますし、「動画」については、放送・ケーブル・ダウンロード販売・DVDなどのパッケージのセル・パッケージのレンタル(ブロックバスターやネットフリックス、後者が元気)などいろいろなeコマースの仕組みは出てきています。またプログラム(主にゲームといってもいい)は任天堂やSCEのパッケージ販売とApp Storeの新しい戦いが始まろうとしています。

「静止画」の代名詞である「写真」がなぜコンスーマーの世界では商売にならないのかはわかりませんが、まあおいておくとして(苦笑)、残った大きなメディアが「文字」ということになります。従来の紙媒体配信はおそらく今回の大きな荒波でデジタル化が急速にすすんでいくでしょうね。

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日本のアプリでいうと、Kindle2向き(iPhone向き)なのが、わたしも愛用している「i文庫」。これに有料でいいので新作を買えるようになれば申し分ないです。文庫・新書あたりまでなら、このサイズで十分でしょう。

一方、今iPhone/iPod touchアプリで頑張っておられる「産経新聞」。フリーで読ませて頂いている身分でいうのもなんですが、やはり新聞のレイアウトを守ったままiPhone/iPod touchでみるのはちょっと見にくいです。こちらはアメリカの新聞のように、Kindle DXに行かれた方がいいでしょうね。購読料は安くしてください(笑)

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新聞・雑誌が電子化されるにあたり、その編集方針にも一つお願いが。
「朝刊は毎朝、版をかえながら出す」とか「雑誌は毎週月曜発売」とか紙の時代に決まっているルールがあると思うのですが、それを一切捨てて、取材した記事が(例え発売日前だとしても)まとまった時点で電子版はリリースしてしまうとか、そういう柔軟な対応がとれないかな、と思っています。
将来は「日刊紙」「週刊誌」「月刊誌」という区切りは必ず消滅してしまうと思うので、取材をベースにした記事(コンテンツ)をそれぞれの雑誌・新聞の持つ品位というか品質を保った上で、締め日に拘らずタイムリーに発信していってほしいものです。


Mac系雑誌(Mac Fan/Mac Peopleなど)も本当は、Appleのイベントに合わせて取材するハズなので「月末28日発売」とかはすでにちょっと苦しいところがありますしね(笑)
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