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(データはGartnerより拝借、Keynoteでグラフ作成)

2009年1-3月期のPCの出荷台数のシェア速報値がGartnerとIDCから出ています。上のパイグラフはGartnerによるUS市場内での台数シェアです。

市場トータルの出荷台数も前年同期比ほぼ横ばいの中、Appleの台数もほぼ横ばい(正確には微減)、シェアもほぼ横ばいの7.4%で4位(1位HP、2位Dell、3位Acer)ということになっています。

市場全体の落ち込みが緩やかなのはやはりNetbookの台数貢献によるもの。なので、金額シェアなら、平均単価の高いAppleがもっと高いシェアを取っているのは間違いないでしょう。
少なくとも、1000ドル以上の価格帯ではAppleは非常に優位にビジネスを進めています。

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この状況を見ていると、なぜかiPodの市場席巻のときの思い出が蘇ってくるのはわたしだけでしょうか?

iPod初号機も当時の音楽プレーヤーの中では”破格”の$399から始まりました。
高い、高いと言われた中で、iPod miniやiPod nano(特に後者ですかね)の登場、そしてついにはiPod shuffleの登場、とiPodブランドの価値を毀損することなく(むしろ価値を高めながら)どんどん低価格帯に攻め入って来ました。そして今ではどの価格帯でもiPodに敵うものはないという王国を築いています。高いiPodも安いiPodも独自の存在をアピールする見事としかいいようのない商品展開でした。

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年間3000万台を売ったと発表した、iPhone/iPod touchもある意味すでにパソコンです。そして噂されているタブレットのような商品?がiPhone/iPod touchとMacBook/MacBook ProとをLine-up的にみごとに結合させることができれば、パソコンの世界でも同じような隙のない帝国を築けるのは間違いないでしょう。

安易に低価格・低性能のNetbookに走らなかったAppleの、独創的なビッグサプライズ(私の期待では$699)にはやはり期待します。

個人的にはiPod nanoの初号機の発表がiPodの発表の中では一番戦慄が走りました(Jobsがジーンズのポケットから取り出した”あの”瞬間です)。同じような戦慄をまた味わえることを期待してやみません。

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コメント

コメントがありません。

No title

dbacks51さん こんにちは!
携帯音楽プレイヤーworldでのiPodの躍進をパーソナルコンピュータworldへと持ってくると想像できない状況になりそうですね。
でもなぜか大躍進ではなく現状維持、少数派であって欲しいというおかしな!?気持ちがわいてくるのも事実なのです。今の状況(シェアを割り込まない)がAppleらしくていいなーと思うのは私のわがままでしょうか(^^;;
それにしても再び「戦慄」味わいたいですね(^-^)

  • dbacks51@「モノが好き」2
  • URL
kininarukiさん>

マイノリティ嗜好なのは、古いMacユーザーさんなら少なからずあると思います。私もそうです(笑)。Appleが「当たり前」になるとちょっと複雑ですよね。

でもiPodが「当たり前」になってもそんなにアレルギーはなかったので、Macがマジョリティになっても案外平気かも知れません。

No title

こんばんは

「安易に低価格・低性能のNetbookに走らなかったApple...」ってところ,僕もそう思います.

「N社がサニー,ブルーバード,ローレルというラインナップなら、ウチはカローラ,コロナ,マーク2で」
PCメーカーは「小トヨタ」にでもなろうとしてるかな.ちょっと安易な感じすらします.
Netbookブームを見てると「また?」っていう既視感がちらつくのは,僕だけ?

「戦慄」には期待したいです.Mac,iPod,そしてiPhone.もう充分かもしれません.でも,いつも僕らの考える斜め上の事をやってのけるApple.新しい「戦慄」とそれに続いてやってくる新しい「旋律」を感じたいです.

  • dbacks51@「モノが好き」2
  • URL
m-kazuさん>

「斜め上」というのはいい表現ですね。
確かに線と線をむすんだところを見ていると、斜め上に来たりしますからね。

6月はiPhone、として、この秋の発表が気になります。

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