
(表は下記記事より拝借)
Nikkei Trendy Netの記事を読みました。
ネットブックブームの陰で光る 売れる「MacBook」とアップルの戦略
日本のノートPC市場において、ネットブックを発売していないのに、台数で市場より伸びている唯一のメーカーがAppleだそうです。
2008年はMacBook Airに始まり、ユニボディーのMacBook/MacBook Proで締めくくった年だけに、そのインパクトはただのインパクトにはとどまらず、こうして数字にも表れた、ということでしょうか。
(1-3月期の伸びはMacBook Airもあるとは思いますが、Appleで最高の売り上げを記録したと言われるMacBook Early 2008の導入もありました。)
Atomチップの登場はもちろんApple含め各社知っていたことであり、それを使えばネットブックのような商品が世の中に登場する、ということも分かっていたと思います。
振り返ってみるに、Appleはそういう状況の中ででも、Intelに対して「MacBook Air専用のシュリンクタイプのCore 2 Duo」を作らせていたわけですから、ノートに対する商品戦略のディシジョンはその時点で下されていたわけで、上の様な表の結果は、ある意味その時点で雌雄を決していたのかもしれません。
Jobsという人を見ていてもそう思いますが、この会社は、やはり「自分のシナリオを自分でちゃんともって、ぶれずにそれを粛々と進めているだけ」の会社だと思います。
もしネットブックが今以上に異常に売れていたとしても、やはりこの会社は手をださなかったのではないかと思います。
今回のユニボディMacBookシリーズのハードウェアとしての付加価値の高さは群を抜いていると思いますが、その商品の奥にはそういう「迷いなく、一点だけを見つめた集中力」も改めて感じる次第です。
- 関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメントがありません。
どうもです!
「Type P」に心躍らせながらも去年からの動向を見ているAppleは常に「我が道を行っている」と思います。
それだけMacBook AirやユニボディーのMacBookが持つ「意味」というモノがAppleにとって大きいという事でしょうか。
当然の事だとは思いますが、もしAppleが「ネットブック」なるモノを出したとしても現在売っているネットブックとは全く異なる製品になるという事は想像に難くないでしょうね。(^^)
どもです。
Atomを料理しないと決めた(今時点で)Appleも、Atomで最高の料理を模索したVAIOもそれぞれの哲学に根ざしてのことだと思います。
SonyだってAtomは使っているモノの、変な妥協はせず99、800円近辺の商品になっていますしね。今までのネットブックとは違う、と言っていますし。
こういう時代、強い意志と脇目もふらず突き進む力、この2つが大事でしょうね。
こんにちは。
「自分の道を歩んでいるだけ」、私もそう思います。
AplleもSonyも、見事なまでに”ブランド”を構築していると思います。
創っている技術者は楽しいでしょうね。
私達が見ただけで、こんなにワクワクするモノを創っているのですから。
ある本に、「もの作り」とは技術者が企図したことを正確に商品に転写すること、とありました。
>創っている技術者は楽しいでしょうね。
と消費者の側でも思えるような商品は、きっといい商品なんだと思います。