
(画像はAmaozon.co.jpより拝借)
読了しました。
本来は同じアスキー新書の別の本を買う目的で本屋に立ち寄ったのですが、その目的の本の横にこの本がJobsの顔写真入りの帯が付いておいてあったので、ついつい手が出てしまいました。。(笑)
本はAmazonで買うことがほとんどなので大体は目的の本だけを買うのですが、本屋にいくとこういう出会いもあるものです。
著者はMacユーザーの人には有名な大谷和利さんなので安心して読むことが出来ました。
ただ、タイトルの「iPodをつくった男」的な内容ではなく、Jobsを軸にしたAppleの歴史に対する考察がされている本です。サブタイトルの「スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス」の方が本の内容を正確に示しています。
最終章で大谷さんの考える「Appleの6つの失敗」がおもしろかったです。
1.85年のJobsの追放
もちろん主人公Jobsにとっては「失敗」なのですが、大谷さんは正確にはこれを失敗とは捉えていません。むしろ最高のタイミングで出て行き、最高のタイミングで帰って来た的な捉えられ方をされています。
2.マック互換機戦略
Jobsが戻ってきて廃止したものですが、日本のパイオニアなどが作っていました。
3.行き過ぎた理想主義が招いた迷機
ノート型マックの構想を持っていたJobsですが、性能を追求するあまりできあがった「マッキントッシュ・ポータブル」が挙げられています。
4.曖昧な位置づけの新機種投入
PowerMac G4 Cube。PowerMac G4並に高価で、iMac並に拡張性が乏しい中途半端なものであったと。
MacBook Airの登場の際に、この機種を連想された方が多かったですね(苦笑)
5.外部企業との協業による製品開発
Pippin@ !! ナツカシー。
6.ユーザー体験を損ねる過度のシンプル化
またもやPowerMac G4 Cubeが取り上げられています。デザインにこだわったあまりのタッチセンサー式の電源ボタンについて。
もちろんAppleは一応メーカーなので、この著作のようにハードウェアの歴史で会社の歴史を語れる部分も多いとは思うのですが、OSやアプリ、サービス、ユーザーインターフェースなどの「ソフトウェア」でAppleの歴史を書かれた本があってもおもしろいかな、と思いました。
PS;
全然関係ないですが、この記事を書いているちょうど今、TBSの番組ブロードキャスターのCMで「MacBook Air」の放映を見ました!!
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