
プレミアム戦略
最近買った週刊東洋経済で紹介されていた上記の本を読みました。
「日本市場において、日本発の商品でプレミアム商品があまりにも少なく、殆どこの領域は欧米ブランドに占められている」と表参道を散策していた著者が危機感を感じて書かれた「初めての『日本企業に向けた』プレミアム戦略」についての本だそうです。
「プレミアム」になるためには、商品の機能的価値は当然のことながら加えて情緒的価値も併せ持っていなければならないというのが論理の骨子です。
内容はもちろん割愛しますが、本の中でいろいろ書かれている提言は、Apple商品・Apple Storeにはかなり当てはまることがうかがえます。やはり、ちゃんとやる会社はちゃんとやるんだな、ということが分かります。
「日本企業のために」書かかれている本なのに、Appleとの比較で読み進めた自分はやはり病気かもしれません(苦笑)
提言にはそれなりに共感出来るものがありましたが、私が一番感動したのが、本の最後の「おわりに」で書かれていた一節です。
プレミアムとは、ひとことで言ってしまえば「惚れる」ことである。
自分が惚れ込んでしまうような商品やサービスに出会えた時、人は五感で「豊かさ」を感じ、幸せになる。人との「出会い」が「豊かさ」をもたらすように、惚れこむようなモノやサービスとの「出会い」も、人生を豊かにする貴重なアクセントになる。
この世の中には、お金で買えないものがいくらでもある。モノを欲しがるというのは、所詮、卑しいことかもしれない。
しかし、職人やデザイナー、技術者たちが丹精を込め、心血を注いだモノに「感動する心」は、けっして「卑しい」という言葉だけで片付けられるものではない。
ブログのタイトルの通り、Apple商品をはじめいろいろな「モノが好き」な自分です。ただ正直、「こんな無駄遣いをしてもいいのか」と思うことも時々あります。でも気に入ったモノはどうしても欲しい。なぜそんなに欲しくなるか?それを見事に代弁して頂いていました。
Mac World EXPOと近しいタイミングに読んだこともあり、いい意味で非常に印象に残る一冊になりました。
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