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先日エントリーに書いた大谷和利さんの著作「iPhoneをつくった会社」の中に非常に印象に残る言葉がありました。それが"Hot, Simple and Deep"です。

Apple II以降のApple製品の基本哲学、とあります。「斬新で、取っつきやすく、それでいて奥が深い」と訳されています。

iPodの例で言うと、あの四角い画面に丸いホイール。一見して音楽プレーヤーには見えない斬新さ。そこですでに消費者の注意を惹き付けている。それに興味をもった消費者が実際にいじってみると直感的で非常に使いやすい。で、自分にも使えるという共感を持ち購入に至る。その後実際に使ってみると意外に奥が深いことを知り、買い換え・買い増しでもはや他の選択肢がなくなる。
非常に美しいコンセプトであり、シナリオであると思います。

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iPhoneに関しても実際、およそ携帯とは思えない外観(まあ携帯ではないのですが)にすでに同じ"Hot"なエッセンスがあり、指によるコントロールに"Simple"の要素も十分です。
加えて"Deep"な部分はApp Storeのおかげで、iPodとは比較にならないほどのものがあると思われます。これが売れなくてなにが売れる、という感じです(笑)

実際、1ヶ月ですでにiPhone 3Gは300万台売れた、という情報もあります。まだ70カ国で販売されていないんですけどね。
加えてApp Storeでも景気のいいニュースが出てきていて、もっと"Deep"になっていくんでしょう。

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日本の携帯でもちょっと"Hot"なものはいくつかあると思います。Sharpの"予想外"ケータイとか、超薄型とか、、、
ただ、そういった携帯も、フタを開いた瞬間「いつもの沢山のキー」を見ることになり、「現実」に引き戻されるのではないでしょうか、、ここで"Simple"以降にもう繋がらなくなっていると思います。

「いつものキー」を見直すかどうかという問題もあるのでしょうが、一度、折りたたみではないストレート携帯でデザインをしっかり見直した方がいいのかもしれませんね。臭いものにフタをしないように。


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