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au、月間300万パケット以上のユーザーの通信速度を制御--10月1日より(CNET Japan)

「月間300万パケット」というのが個人的にはイメージがつかめない(こんなに使ったことがない(苦笑))のがなんですが、こうしたヘビーユーザーに対し、一律に通信速度を制限する、というのが実際のところいいことなんでしょうか?

iPhone 3GユーザーもGoogle MapやYouTubeで3Gネットワークでは制限を受けるというのは事前に公開されています。
ソフトバンクモバイルの回線のキャパの問題もあるのでしょうが、これではWi-Fi回線内と同じように外でも楽しみたいと思っているユーザーのモチベーションを下げることにもなりかねません。

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原因は下記の順番だと思うのですが、

1.データ通信(パケット)の単価がべらぼうに高い。割引サービスに入らないとパケ死します。
2.でも多量のデータ通信をさせないと成立しないキャリア側推奨のサービスもある(道案内とか、着うたフルとか動画チャンネルとか)
3.しょうがないので「定額制」を導入。これによって2.のサービスが伸び始める。
4.一方「定額制」になったことで、多量にデータ通信を行う人が増える

これが起承転結だとしたら、すべてはキャリアにその責任があると思います。すべては自分がまいた種です。

それなのに、多量にデータを使う人には制限をかけるというのは「自分のことは棚に上げて」と言わざるを得ません。

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かといって、急に設備投資が進むとも思えませんので、緊急の対応として「QoS別価格体系」を提唱します。データ通信料は定額ですがコースを2つ作るのです。

一つは、絶対実効最高速度を保証するというもの。多少は価格が高く付きますがヘビーユーザーには重宝がられるかもしれません。
一つは、ベストエフォートタイプ。良く繋がるときもあればそうでないときもある。その代わり、定額制だけどお値段控えめ。

これならユーザーが選択して入るコースですから、多少は納得してもらえるのではないかと思います。私はこちらの方がユーザーに対して「真に平等」だと思うのです。

現状が理想的なインフラではない、不十分である、ということをすなおに認め、現実に即した対応をしていく方がユーザーに対して透明性があっていいと思います。



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コメント

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どうもです!

これ、僕も変だなと思っていました。
僕は月間300万パケットは超えませんが、もしこれがiPhoneだったらと考えると少し納得行かないですね。auなので関係ないと言えば関係ないですが。

動画や着うたの様な「重い」通信をするサービスは用意しておいて、回線に負担が掛かると「速度制限をします」というのも...f(^^)

僕もモノさんの提案に賛成です。
選ぶとしたら後者の方ですが。
頻度があまり無いのでベストエフォートでも良いかと。

まずサービスを提供するのは良い事だと思いますが、その前に出来るだけインフラの整備をやってからだと思います!

  • dbacks51@「モノが好き」2
  • URL
いつもコメントありがとうございます。

私が気にするのは、ハードやサービスが立派なものが用意されても、ネットの通信速度の関係でその利便性や楽しさが損なわれる可能性がある、とうことです。せっかく開発したものも「通信の制約」なんかで足下をすくわれるのは本当に開発者とって不憫だと思います。


  • わっつ
  • URL

イーモバイルはWebで通信通話料を確認できます。
私は通信でしか使用していませんが・・・

会社でMacもセットアップをした際、(ネット接続に色々制限があるため)イーモンスター経由で諸々のソフトウエアアップデートをしました。(2台分)
それだけで約2GB。パケット数を見ると「33,319,951」!!!
請求金額は「1,332,798」!!!!!!
あくまでパケット数に応じた通常請求だとこれぐらいになります、という表示なのですが、毎月Webで確認するたび心臓に悪いです。
定額の有り難さを身にしみて感じます。
パケット定額だとこんな使い方をしている人は他にもいるでしょうから、キャリアも大変だと思います。

  • dbacks51@「モノが好き」2
  • URL
わっつさん>

通常だといくらいくら、というのは他のブログでも結構見ますが、わっつさんのは額の桁があまりにもすごいですね。

心臓に悪いのはキャリアの中の人も同じでしょう(笑)

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