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iPhone 3Gに関するいろいろな記事を読んでいますが、各所で「プラットフォーム」という言葉を見かけます。

■「モバイルインターネットのプラットフォーム」
■「ゲームとしてのプラットフォーム」
■「コミックなどの書物のプラットフォーム」 などなど、、

まあ、使う立場・アプリを開発する立場それぞれの違いにおいてiPhone 3Gが「いろいろなもの」に見えるということだと思います。
それだけ、このハードウェアが懐が深い端末であるということの証左だと思います。

■■■

その中で、ゲームとしてのプラットフォームとしてみているゲームソフト会社の方の記事を読みました。ハドソンの方です。

ゲームソフト会社から見たiPhoneの魅力--「ここまで整ったプラットフォームは世界初」

その記事の中に、私個人的にはちょっと引っかかる部分がありました。

 あまり気付いていらっしゃらない方が多いのですが、我々ゲームメーカーにとって、画面のサイズというのが実は死活問題なんです。映像が中心であるゲームの場合、画面サイズが変わると基本的にソフトは全部作り直しになります。

 端末メーカーは「縦横がちょっと変わりました」と平気で言うんですけど、縦横が変わると結局キャラクターの移動量も変わるわけですから、プログラムそのものをほぼ総取り替えしないといけない。横の長さが変わると、いままで背景がなかった部分を作らないといけないわけです。キャラクターが歩かないはずだったところまで歩かないといけなくなるので、結局ほぼ作り直しです。テレビだと映るサイズがちょっと変わるぐらいなのかもしれませんが、ゲームの場合は全然違います。

 その意味で、単一端末というのは我々にとってはものすごく大きなメリットです。単一のものが数多く出荷されるという意味では、個人向けゲーム機に似ていますね。



確かに、Nintendo DSもPSPも一度作ったプラットフォームを変えることはしていません。
特に画面サイズ・画素数などは絶対に変えていません。引用の中にもあるとおり、ちょっとでも変えると作り直しになるからでしょう。

ゲームほどではないでしょうが、iPhone/iPod touchに「最適化」されたWebページを作っているサイトも、もし画面サイズなどが変われば修正を余儀なくされてしまいます。
もちろん、今App Storeで出されているアプリも同様です。

■■■

そういう風に考えると、iPhone/iPod touchは現在の「3.5インチ、480×320画素」をそうそう変更することはできない、ということになります。

まあ、まだiPhone(2G)、iPhone 3G、iPod touchの3つの商品が出たばかりでそんなに先を憂いても、という部分もありますが、高画素化とか大画面化とかには向かわない(向かえない)んだなあ、と。ちょっと複雑ではあります。


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コメント

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  • sin
  • URL

解像度が同じで良いなら、大型化はあるかもしれませんが、
高解像度化は 無い という見方ができそうですね。

多画面化なら面白いのですけどね。
任天堂DSのように二画面になると、使い勝手がよさそうです。

  • (無記名)
  • URL

バッテリの持ちがある程度良くならない限り、変えられないでしょうね。
1年後のモデルで変わるハード面は、CPU,メモリ、カメラくらいなのでは。

  • dbacks51@「モノが好き」2
  • URL
コメントありがとうございます。

記事を書いたあと思ったのですが、画素数を上げること=情報量が増える=今の携帯のインフラではつらい、ということにもなりますね。

さらに今回のiPhone 3Gの記事をいろいろ読ませてもらっているとどうもバッテリーの持ちもクリティカルな感じなのでこっちの方をなんとかする方が先決かもしれません。
CPUの低消費電力化なども大事ですね。

私が画面サイズにこだわった記事を書いたのは、iPhone 3GのUSIMがそのまま刺さるMacBook AirとかTablet Macとかを妄想していたせいかもしれません、、、(苦笑)

  • kuni
  • URL

バッテリーの持ちが良くないので当分は解像度と画面サイズはかわらないと思います。

しかしiPhoneを見ていて解像度が足りないとは全く思わないですけどね。逆に日本の携帯の解像度は倍近くあるのにそれらしく感じないのはいったいなんなんでしょうね。

  • dbacks51@「モノが好き」2
  • URL
Kuniさん>

確かにiPhone/iPod touchの表現力は、その画素数の少なさを全く感じさせませんね。今回追加になったApp Storeのアイコンなんかも放射線状の模様に至るまでキレイなものです。グラフィックデザインの力の差?なのかもしれませんが、プロの人に解説してもらいたいですね!

こんにちは。はじめして
たとえば、同じ大きさの円で、グラデーションをつけたり、立体的に見せたりするだけで全然印象が違いますよ。実際はドットの集まりですので、目の錯覚なんですが。Safari のフォントがきれいに見えるのもそうですが、見た目は黒文字なのに輪郭はカラーを使っていたりします。
Apple はアイコンはもちろん、いろいろとセンスがいいですね。

同じ大きさの円サンプルです。
http://www.huse.net/Data/test_circle.jpg

  • dbacks51@「モノが好き」2
  • URL
Muraさん>

初めまして。
ご丁寧に図入りで示していただきありがとうございます。

ハイビジョンテレビのように画素が多い=精細な画質、とか安易に思っていましたが、グラフィックは奥が深いんですねえ。
一番右の○は、他のと比べていきなり印象が変わりますから。
すばらしいです。

Leopardの解像度非依存機能

Apple-Style さんから寄せて頂きました。
 Leopard 登場前からうわさになっていた「解像度非依存」機能、つまり画面の画素数をどのように切り替えても画面上の描画物の大きさが変化せず、常に同じ見え方をするという機能ですが(手元のOSが Tiger なので確認できませんが、Leopard ではこの機能を実装しているもののデフォルトでは封印状態とのことです)、ひょっとしたら Leopard の派生OS採用という iPhone において、本文のような状況に対応するための機能だったのかも知れません。もしそうなら、今後画素数が変わっても過去のソフトやゲーム類の表示・見え方には一切影響が出ないように思います(画面の物理的サイズが変更にならない限り)。

  • dbacks51@「モノが好き」2
  • URL
頭文字Sさん>

情報ありがとうございます。
紹介いただいた機能、検索してみるとたしかにLeopardから実装されているようですね。
「UI部品のベクターグラフィックス化」ということだそうですね。

全く知らずに書いた記事とはいえ、現実になるのだとしたら非常に嬉しいです。
これで、ゲームなどの「変わって欲しくないもの」と、動画などの「より高精細になって欲しいもの」の共存が可能になるわけですね!

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