iPhoneと「場」の提供

Googleのandroidは通信事業者にとって本当に正しい答えなのか?

「おもてなし」で有名な中島聡さんのブログの最新記事です。

中島さんと言えば”UIEvolution”という会社のCEO、というイメージだったのですが(そこはそこで「ひかりTV」のGUI開発に「UIEngine」によるIPTVソリューションを提供されたりされてますが)中島さん自身は今はBig Canvas Inc.というベンチャー会社を立ち上げられ、もっぱらiPhone向けのアプリの開発に勤しまれているようです。

中島さんはこのエントリーの中で、「ハードの二極化」について触れられています。

つまり、ハードウェアは、Appleのように強いブランド力を持ったメーカーがサービスも含めたすべてのおもてなしを提供してしまうiPhoneに代表される「付加価値の高いデバイス」と、上の「ひかりTV向けのSTD」のように、サービス事業者がUIEngineのようなミドルウェアと通じておもてなしを100%サーバー側からコントロールするためだけの箱の役割をする「コモディティ化されたデバイス」という二極化である。

 言い換えれば、これはサービスの提供者とハードウェアメーカーの間で、どちらが付加価値の高いポジションをとるか、という主導権争いでもある。通信事業者は「ただの土管」にはなりたくないし、ハードウェアメーカーは「ただの箱」にはなりたくない。



まさにおっしゃるとおりだと思います。
私もiPhone 3Gの記事を書くときは殆どソフトバンクモバイルは「土管」視しています、申し訳ないですが。料金プランにはうるさいですが、、(苦笑)


■■■

引用させていただいた部分にもある、「サービスも含めたすべてのおもてなしを提供してしまうiPhoneに代表される「付加価値の高いデバイス」」の部分にも強く同意します。

ハードとしての価値は言うに及ばず、iPod+iTunesで培った強力なエコシステムの活用など、これまでの成功体験をベースに「ケータイの再発明」へ向かっている本当に付加価値の高いデバイスだと思います。


私は、それに加えて、今回の「iPhone 3Gの付加価値」という場合、SDKによる「場」の提供も大きいと思います。

腕に覚えのあるプログラマーは一生懸命iPhone用アプリの開発に勤しまれることでしょうし(中島さんもそのお一人です)、そのアプリを消費する私のような人間から見ても「どういうアプリがでてくるんだろう」というワクワクさせてくれる気持ちがあります。なんか新しい公園が出来て、そこに遊びに行く子供のような気持ちではないでしょうか?

これまでも、PodcastやDashboard Widgetなど、作り手と消費者をつないでくれる場もAppleは用意してくれました。ただこれらは基本的に無償のコンテンツ・アプリでした。

もちろんこれらも大きな意味を持っていると思いますが、今回のiPhoneアプリは、App Storeが管理してくれて、有料のものは課金やFairplay DRMも施してくれます。シェアウェアとかでそのあたり苦労された制作者にとっては、特に熱くなれる「場」ではないかと思います。

そう考えると、見た目は、ポケットに入るような3.5インチというちっぽけな「場」が、本当はとてつもなく大きなものに見えてくる気がします。


ハードとサービスのどちらが「ただの箱」「ただの土管」に成り下がって主導権争いに敗れ去るかは、結局「どれだけ人を熱くさせられるか」ということなのではないかな、と思います。


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