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山田新社長

「ドコモにはプラダフォンがある」──山田新社長、iPhone販売は「あきらめていない」(IT Mediaニュース)

プラダフォンを引き合いに出すのは、中村前社長からの「申し送り事項」なんでしょう。
もう文句を言う気にもなりません(苦笑)

この記事でおもしろかったのは、後半の、氏のビジョン・構想の部分。

■「変革とチャレンジ」
6月20日の株主総会を経て、ブランド一新とともに就任する山田社長が掲げるのは「変革とチャレンジ」。「お客様視点」の理解と徹底を社員に求め、「ドコモ宣言」の実行で“強いドコモ”を取り戻すのが新社長の使命だ。

(中略)

サービス面では「インターネットのケータイ化」を打ち出す。動画の閲覧など、PCでできることをケータイでも行えるようにする方向で携帯電話のネット利用は進んできたが、携帯電話が持つ個人認証機能、GPS、リアルタイム性をインターネットに持ち込み、ケータイの側からネットを進化させる──という構想だ。
例えば東京・銀座の歩行者天国を歩いている時、その人が絵が好きなら「画廊で絵の個展が開かれている」などとプッシュ型で情報を配信するといったサービスだという。



後段の「サービス面」ですが、これは、iPhoneがすでにやろうとしていることだと思うのは私だけでしょうか?

以前私が書いた記事「「持っているだけ」で意味がある」でも言及したのですが、携帯するものは、もっているだけでその位置情報、という重要な情報により、家庭に置いてあるMac/PCとは便益の度合いが違うのです。

例えばGoogle Map。歩いていて道に迷った時、携帯なら少なくとも「現在位置」は入力不要。目的地さえ入力すれば案内してくれます。家のMac/PCだとそうは行きません。
同じインターネットを使うにしても、こうも異なります。

■■■

また、前段の部分ですが、「一メーカーのお仕着せ」では到底すべてのユーザーの満足を満たすことはできません。
>「お客様視点」の理解と徹底を社員に求め
ても、それは無理です。ユーザーは十人十色ですから。

iPhone 3GはSDKを公開することで、世界中の英知を集めいろいろな便利なアプリを開発できるという環境も整えており、ユーザーは自分にとって最適なアプリを自由に入れることができることができます。



私はiPhone 3Gを買う買わないという個人的な悩みはありながら、最低でもそれくらいのコンセプトは理解しているつもりです。
docomoの人には、最初のiPhoneの発表のJobsのキーノートと先日のWWDCのキーノートを10回くらいづつ見て、それくらいは理解して欲しいと思います。

iPhoneが突き付けた「携帯の再発明」は、特に既存のキャリアには180度考え方の変革を要求しています。もはや、あなた方が自分で勝手に仕様を決めて端末メーカーにつくらせた、使いもしない機能満載の「全部入り」ケータイをユーザーに買わせる時代ではない、ということだと思います。


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コメント

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  • (無記名)
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kon

こんばんは
皆さんドコモのプラダフォン発言に違和感をお感じのようですが
投資家向け(情報弱者含む)の発言だと思うのですが
ネタにマジレスですか

  • dbacks51@「モノが好き」2
  • URL
Konさんへ>

コメントありがとうございます。

今回の記事はプラダフォンがテーマではないので流して頂いて結構かと思います。

私もこれはいわゆる投資家向けへの「想定問答用の用意された回答」だと思います。 まあ、「そーかー、docomoはプラダフォンがあるからいいのかあ」と理解される投資家の方がいらっしゃたら、それはそれでリスキーだとは思いますが(笑)

また今回、IT Mediaニュースの記事を引用させてもらったのですが、タイトルがこんな感じでしたから、ものを書く上で「さわり」として触れた程度です。
ブログならいざ知らず、こういう普通のニュースでもその記事のタイトルに「プラダフォン」という言葉を入れようという恣意的なものを感じます。

メディア自身が
「ソフトバンク=勝利=iPhone 3G」
「ドコモ=負け=プラダフォン」
という、話の単純化・公式化に走っている様な気がしてなりません。

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