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iPhone 3G

(画像はApple.co.jpより拝借)

iPhone 3Gは黒船だ、日本の携帯はガラパゴス的に(世界で通用しないような)「日本仕様」の携帯に固執しすぎた、iPhone 3Gでここに大きな衝撃が走る!!とか、いやiPhone 3Gはそんなに日本では売れないのでは!?

、、、的な賛否両論の空気感が満載の昨今ですが、ちょっと冷静になって日本の携帯の「今の使われ方」について再検証し、iPhone 3Gが日本での耐性力があるのかどうか考えたいと思います。


「日本の携帯事情」に参考にしたのは、マイボイスコム(株)のレポートです(【調査時期】 2008年3月1日~3月5日 【回答者数】14,786名)

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「通話機能」の使用状況
通話機能の使用状況

もちろん、Jobsが初号機のiPhoneの発表の時にもいいましたが「Making Call is Killer Application」なので通話は圧倒的です。
だた伝言メモや、留守電の使用率も非常に高い。そう考えると、「Visual Voice Mail」は日本人にとっても非常に便利なものだと思います。
iPod情報局にも関係する記事がありました。

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「インターネット機能」の使用状況
インターネット使用状況

ここにはiPhone 3Gの可能性を非常に感じるところです。iモードでもある程度の情報は手に入るのですが、フルブラウザで自分のすきなサイトを見るとか、お気に入りのWidgetみたいなものを登録してカスタマイズできる方がモバイル端末としてあたらしいですね。

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「メディア系機能」の使用状況
メディア系機能

着うた・着メロに関しては、楽曲の価格、入手のしやすさなどからiTunesが乗っ取れるチャンスが大いにあるところだと思います。
私も、今の自分の端末を選ぶ際にあえて非搭載機種を選択しましたが、ワンセグは、意外と使っている人は少ないです。

「ビデオクリップ」の再生に関しては携帯系の商品全体の課題だと思います。日本ではまだiTunes Movie Rentalsも始まっていないので言及はしません。

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「ツール系機能」の使用状況
ツール系使用状況

最後にツールの使用頻度ですが、iPhone 3Gを買う買わないの議論の中に良く出てきますが、実はおサイフケータイは使用頻度が思ったより低いのです。私は他のデータでもこれをみました。個人的には私はおサイフのへービーユーザーで、鉄道系・航空会社系・ポイントカード系x2・ナナコ・Edyとフル活用なのですが、世間的にみるとそうでもないようです。

逆に、電卓・アドレス帳・スケジュールなどは使用頻度も高く、MobileMeでPushもカバーされたことで結果的に日本人の用途にはみあっているのではないかと思います。

ただ日本人が一番使う「カメラ機能」に今回のiPhone 3Gで進化がなかったのが、多くの日本人が引っかかっているところだと思います。
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長々とデータを引き合いに出してきましたが、

言いたいのは、日本の携帯が「日本人の嗜好にあわせて(あわせたつもりで)」日本独自仕様の機能を盛り込んだ「てんこ盛り機能携帯」を出している現状に対し、「グローバルスタンダード+App Storeでの機能カスタマイズ」で対応しようとしているiPhone 3Gが結構日本人の需要を8-9割程度は満たしているのでは、という点です。これは冷静にみると非常にすばらしい、と再評価出来ると思いました。
日本は重要な市場かもしれませんがAppleにとっては「70カ国のうちの一つ」です。それでも結構ニーズが拾われているのはすばらしいと思います。


また、これはあくまでiPhone 3Gを「ケータイ」と見なした上での「日本の携帯」との比較なので、iPhone 3Gの”世界観”(by 孫正義(笑))を前向きに予測すると(残念ながら、まだ日本で発売されそうなApp StoreのAppがはっきりしないので)確かに黒船と言われるくらいのインパクトはあるんだなあ、と改めて思いました。


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