
わたしはこのモデルで「PDA」の道に入りました。IDEOデザインがすばらしく、また「グラフィティ」という文字入力が斬新でした。
その後、Handspring(Palmからスピンアウトした人の興した会社)の「EDGE」(たしかこれもIDEOデザイン?)があり得ないくらいすばらしいデザインで「所有する喜び」を満喫したものです。

薄型デザイン、手の切れそうなフルメタルデザイン、スタイラス(スタイラスも真鍮製だったような)を外付けにしたことで細身で直線的なデザインを実現。
これだけは絶対My博物館行きにする、と決めていたのですが、会社のデザイナーの同僚から
「どうしても譲って欲しい」と懇願され、なくなく手放した記憶があります。
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多分2001年前後の商品群だったと思ったのですが、これらはすべて通話機能はありません。なにに使っていたかというと、「Outlook to go」でした。
当時はノートPCをいちいち開けて会議のスケジュールとかを見るとかが非常に億劫だったので、「仕事のコンパニオン」として重宝してました。まさにPDAでした。
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そういうことをしていた2001年秋にiPodが発売されました。私には、上記のような理解があったので、すぐさま「iPodはiTunes to go機器だ!」と一瞬にして理解しました。
iTunesそのものが素晴らしく、当時所有のCDなどをちゃんとiTunesにリッピングしていたので、買ってきてシンクしてすぐに使えました。PalmとOutlookの設定よりかなり簡単だったのが印象的でした。(設定という以前にFWをつなぐだけでしたからねえ)
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ここまでの解釈は簡単でした。PDA・iPodはPCがもつ一機能(アプリ)に特化してそれを持ち出す、というい「一方通行」的理解をしていればそんなに混乱することはありませんでした。
MacやPCが空母であり、そこから情報という燃料を持ち出て飛び立つ爆撃機のような感じでした。
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ただ、最近のモバイル端末は通信機能をもつことで、それ自身が独立した存在であり、決してPCの「属物」ではありません。もはや「PCあっての○○」ではないのです。
iPhoneが売れるの売れないの、とかいう議論がありますが。これはiPhoneをどう見るか(及びその進化をどう予測するか)に大きく因ると思います。つまり、iPhone(及びその進化物)が小型PCの持っているものまで満たしきるのか、やはりそうはいかなくて携帯に毛が生えたものにとどまってしまい、UMPCとかと併存を許してしまうのか、この一点につきるのではなかと思います。UMPCとは不要!というキラーが生まれてきたら、それはもはや携帯の域を脱して、またモバイルPCとも立ち位置の違う新しいカテゴリになるのだと思います。
心配しているのは、iPhoneが「携帯型のGadget」の域を出なかったらそれこそInnovatorやEary Adopterの域で普及が止まってしまい「キャズム超え」を達成出来ずに一部の人のもので終わってしますことです。そうなって欲しくありません。
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