
(画像はhttp://www.m-audio.jp/より拝借)
前回の記事でSuper.fi 5 Proの良さを書きました。もう3万出してSE310(Shure)から買い換えたことも書きました。
確かにそれで満足していたんです、しばらくは(苦笑)。
ただそのUltimate Earsのヘッドホンの良さを知ってしまうと、どうしても聴いておかねばいけないもう一つの商品がありました。
USでの発売が発表されて以来、ずっと気になっていたものです。
それが今回のTriple.fi 10 Proです。
名前の通り、Super.fi 5 Proの上級機にあたり、シリーズ最高機種です。
また「Triple」という部分に表現されている通り、これはバランスド・アーマチュアが3基も!搭載されています。でもいわゆる「3Way」というわけではなく、中高域用が1基・低音用が2基という構成で「2Way 3Speaker」という構成です。
バランスド・アーマチュアは小型化が容易であるというメリットがありますが、3基も搭載するとさすがにハウジングが大きくなります。多分カナル型ではこれが限界ではないでしょうか。。
「もうSE310買ってSuper.fi 5 Proも買ったんだから(この時点ですでに6万円を超える出費)もう止めておけ!」という良心の叫びと、「最上位機種がまだあるというのに試聴もせずに逃げ回るなんて「モノが好き」精神に反する(苦笑)じゃないか!まあ聴くだけ聴いてみろ!」という悪魔のささやきが葛藤をしていたのですが、ついに後者に屈してしまい、試聴をすべく「Apple Store銀座」に行ってしまいました。
Apple Store銀座に入っても、Apple商品なんかには目もくれず(笑)一目散に4Fのアクセサリ売り場に駆け上がりました。
このお店は大体どんな高級ヘッドホンも展示がしてありiPodに繋がって気軽に試聴することができるのですが、私が行ったときは展示がありませんでした。
レジの人に「Triple.fi 10 Proの試聴がしたいのですが」と言うとレジの後ろの棚から試聴機を出してくれました。そんなに仰々しいものなのか、と思いながらレジ横で試聴を行いました。
良心の最後の叫びで「まあ最上級機とはいえ、iPodごときの圧縮音声でそんな差はわからないよ」という思いがあったのです、、
が、
信じられないような音
がそこからは出てきてしまいました。
低音がより豊かで「こんな大きさのヘッドホンからこんな低音が出るのか」という感じだったのと、さらにはその「艶感」の圧倒的な違いに驚かされました。
バッハのトッカータとフーガ(嘉門達夫の「ちゃららーん。鼻から牛乳~」で有名(笑))のパイプオルガンの重低音の量感、Earth Wind & Fireのベースの量感及び伸び(グルーブ感)などを確認しましたが、Super.fi 5 Proを完全に圧倒していました。しかも音量を上げてもビビる感じのしない、「余裕の」鳴らしっぷりも見事です。
それとともに、iPod Touchにはこのイヤホンも鳴らせるようなこんなにいいアンプが入っているのか、というのも再認識した次第です。前の記事で「iPod Touchの音質はiPod史上最高」と自信をもって書きましたがこれが根拠になっています。
試聴を終えた自分の中にはすでに「良心の叫び」は存在してなく「悪魔のささやき」の雄叫びのみがありました(苦笑)
ついに、私は「iPod用のイヤホン」の無限ループから逃れることができた満足感がありました。
ここまで費やしたお金が都合11万円。もうすぐMacBookに届く値段です(苦笑)。
長い道のりでしたが、すごく満足しています。
いろいろな人からイヤホンを買い換えたいのだが、という相談を受けますが、「予算は5万円くらいある?」と聞き返しても「ドン引き」されるばかりでまだ誰にも勧められていません。。
以上でヘッドホン無限ループの巻、は終わります。いや終わらないといけないですね、いい加減(笑)
PS;このTriple.fi 10 Pro、写真で見る限り「青の斑点模様」っぽく見えますが、実機はそんな感じではなくただの青の半透明です。写真のようにへんなものではありません。ただちまたでもよく言われていますが、この会社の商品、唯一の欠点はデザインが安っぽいですね、確かに。まあ私にとっては音が良ければそれがすべてですけど。
▼「悪魔の」商品紹介ページ(M-AUDIOのページに飛びます)
Triple.fi 10 Pro
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コメント
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これが「Triple.fi 10 Pro」ですか...
「Super.fi 5 Pro」の音は聴いた事があったのですが、あれよりも更に良いとは。
値段もビックリですが、音もビックリなんでしょうね。
僕はようやくBOSEの「QC2」を手に入れる予定です。
こんばんは。
もうこれ以上、人を惑わせる商品が出ないことを祈っています、、、(苦笑)
BOSEの「QC2」、手に入れたらレポートお願いします。
楽しく読ませて貰っています。(#^_^#)
本体よりも高いヘッドフォンをご購入とは素敵です。
私の真空管アンプのように、アンプ本体よりも高い真空管を買うような心境でしょうか?(笑)
私も、iPodtouch欲しい!(次のバージョンを狙っているのですが・・・)
Metalさんこんばんは。ありがとうございます。
いいですね、真空管。私は老後の楽しみで「高級オーディオ」を買って若いころ聴いた音楽をまた聴いてみたい、と本気で思っています。
昔聴いた音楽でその当時を思い出したり、また高級オーディオで聴くことで同じCDでも新たな発見があったり、、そういうのを夢見ています。
目的が明確なら、値段の不釣り合いなんて全然気にならなくないですか?Metalさんの真空管も「そういう想い」だと思います。
iPod Touch、次期バージョンまで待てるなんてなんと忍耐強い(笑)。メモリの価格の状況だけみても、容量倍で価格据え置き!とかは今でも起こりそうですね。
でも意外と今回のEXPOでタブレット関連で大きな動きがあると、iPod Touchの新製品という線も妄想できなくはないですね。
「iPodは秋発表」というこれまでの常識が変わってもおかしくないですし、そもそもiPod TouchはiPodというには「微妙な立ち位置の商品」ですから。もし新製品出たら悔しいです(苦笑)。でも私節操ないので、買います(爆)
mini,shuffle,nano,classicそしてtouch…
あたま大文字だと違和感が
iPod touchでした。以後気をつけます。ATOKの単語登録を修正しました。