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2010年09月 Archive

Jobsのキーノートプレゼンで大事なもの

いや、それは本にもなっているくらい、考え抜かれた構成と内容、徹底したリハーサルである、ということは自明なのですが、ふと、それだけではないな、と思い至りました。

それは「オーディエンスの拍手喝采」。リアクションです。

よく動画で他の会社の新製品発表などの様子もみることがあります。パワポを使い、新商品そのものを手に掲げ、、みたいなあれです。
Jobsのそれと比べてプレゼンそのものの巧拙の差があったり、資料を棒読みしていて「感情が全くこもっていない感」満載だったりとか、プレゼン者の問題だな、というのがこれまでの感想だったのですが、そういえば、こういう発表会に参加している人(記者だったりジャーナリストだったりするのでしょうが)からの「拍手」というものが聴こえてきた試しがありません。実は、その差もプレゼンという「イベント」そのものに大きな差をもたらしているのではないかと思いました。

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一般の会社の新製品発表のプレスリリースとかにも「お客様のニーズを考えた」とかそういう言葉はよく踊っているのですが、なんか空々しい。「本当は自社の利益を考えているだけなんじゃないの?」などと思ってしまう。

しかし、Jobsのプレゼンでは、新商品、新技術をJobsがプレゼンするたびに拍手や歓声が起こる。Appleという会社として新しい価値を提案しているという誇りとともに、それを使うであろう消費者の喜びの気持ちもリアルタイムに伝わってくる。Appleイベントの動画をみていると、Jobsの笑顔とともにそれを聴いて喜んでいる聴衆の笑顔も両方同時にみることができます。

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当たり前の話なのですが、企業として経営を行う上で一番大事なのはP/L(損益計算書)の一番上に書かれている「売上高」です。なにはともあれ、これがないことには始まりません。
ではこの「売上高」とはなにか、というと、その会社の商品・サービスを購入した消費者が支払ったもの。
言い換えれば、企業が消費者のために提案した内容に関して、消費者がそれを「どれだけ支持したか」ということの証であるということです。

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なんか「何をいまさら」感なことを書いてしまいましたが、こんなことを思ったきっかけになったのは、昨晩テレビでやっていたドラマ「美丘」のワンシーンをふと見ていたことです。
大学での講義のシーンだったのですが、教授が「アドラー心理学」の話をしていました。

私は全くの不勉強で知識がなかったのですが、そのシーンの中で出てきた「共同体感覚」という概念の部分に、ちょっとビクッとしたのです。

共同体感覚が発達している人は、自分の利益のためだけに行動するのではなく、自分の行動がより大きな共同体のためにもなるように行動する。なぜなら、人間は社会という網の目の中に組み込まれている(Social Embeddedness)からである。それに対して、共同体感覚が未熟な人は、自分の行動の結末や影響を予測することをやめて、自分の利益だけしか目に入らないようにする。仮に、極端に自分の利益のことだけにしか関心がない人がいるとしたら、その人は自分の利益になる場合にだけ、他人と協力する/他人を利用しようとするだろうと想像される。そうすると、他人が自分を必要とする場合というのは、他人がその人自身の利益になる場合にだけということになり、安心して所属することが難しくなるだろう。このようにして、共同体感覚の未熟な人は、所属に問題を抱えやすく、不幸な人生を送ることになりやすいことになる。

(Wikipedia - アドラー心理学 より抜粋)

興味をもったのでこれから入門書でも手にしてみるつもりです。

なんでもAppleの話に強引に結びつけてみるのは悪いクセかもしれませんが(苦笑)、この話とJobsのキーノートでの聴衆の拍手喝采のことを考え合わせ、「人は他人を喜ばせるように努めることが自分の幸せにもなる、というのが行動すべき基本なのだなあ」「Jobsという個人であれAppleという法人であれ、そういうことをピュアに思っているんだろうなあ」と感じたのでした。

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iOS4.1、その他イベントの感想など

4.1

先週の発表会以来、首を長くして待っていた「iOS4.1」が本日早朝にリリースされました。

Game Center
友達リクエストを送受信できます
友達をインターネット経由でマルチプレーヤーゲームに招待できます
マルチプレーヤーゲームを他のプレーヤーとの自動マッチングでプレイできます
リーダーボードと成績を表示できます
新しいゲームを友達から発見できます

iPhone 4 上でハイダイナミック(HDR)写真

「iTunes」上でテレビ番組をレンタルできます

HD ビデオを iPhone 4 上の Wi-FI を使って YouTube や MobileMe にアップロードできます

次/前のトラックの制御など、AVRCP 対応のサポートが拡張されます

「よく使う項目」から FaceTime を直接呼び出せます

以下のような問題点が解決されます:
iPhone 4 の近接センサーのパフォーマンス
iPhone 3G のパーフォーマンス
Nike+iPod の修正
Bluetooth の機能向上



などなど、発表会でのアナウンス通りの内容が盛り込まれています。

ですが、私のとりあえずの興味はBTのAVRCP対応とHDR写真撮影くらいです(苦笑)

・Game Centerはもともとゲームをあまりやらないのに加え、まだゲームがないようなので試しようがありませんでした。
・「iTunes」上でテレビ番組をレンタル、なんて、日本のユーザーにとっては神経を逆撫されるだけです。
・iPhone 3Gは持っていません(ただ、これは待ち望んでいた方は多かったと思います。

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BTのAVRCP対応に関しては、リーク情報が出てすぐにSONY Bluetooth ワイヤレスオーディオレシーバー BT30 ブラック DRC-BT30/Bを購入していたのですが、これから本格的に使うことが出来そうです。
iPod shuffleとか、新iPod nanoとか「クリップ系iPod」もイイですが、「iPhone 4+BTレシーバーのクリップ止め」も最高だと思います。

完全に誤認かもしれないので聞き流してもらいたいのですが、なんかBT経由で聞く音楽の音質が以前より良音質になっている気がしてなりません。
上記の更新リストの最後に、AVRCP対応とは別に「Bluetoothの機能向上」とわざわざ書いてあるのことの中にはこれも含まれているのかもしれない、なんて勝手に思っています。

HDR撮影に関しては、私のイチガンにもついてはいますが、iPhone 4での操作性は至って簡単でいいですね。いくつか試し撮りしてみましたが、確かに効果はてきめんです。
ひそかに期待していた、蛍光灯下での白を撮影したときの俗称「青カビ」に関しては改善してはいませんでした。やはりソフトウェアではなくハードの問題なんでしょう。ただし、HDRを使って撮影すると白がより明るく撮影されるので多少なりとも見た目青カビは軽減される感じはします。

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ブログに投稿はしていなかったのですが、先週のMusicイベントは私も(リアルタイムではなかったですが)フォローはしました。簡単に感想を。

・Jobsの元気な姿を見られるのはやはりうれしい。

・iPod nanoのマルチタッチはフォームファクターの大きな変化という意味では効果的だが、クリップとは相いれないのではないか、と若干ネガティブな印象。ボタンがなくなったのでいちいち画面を見ながら操作しないといけないわけですが、その度にクリップ留めしているのを外さないといけない?まあ、どこにクリップするかでしょうけど。同じクリップタイプのiPod shuffleはボタンが復活しましたが、それとは対照的な印象を受けました。

・iPod nanoにはいろいろな新しいアイコン(アーティストとかジャンルとか)が追加されていましたが、そのアイコンがiPhoneとかでも採用されないかな、という淡い期待を持ちました。

・iPod touchは、あそこまでアップデートの内容が近似しているのなら、もうiPhone 4と同時に発表した方がいいのではないか。iPhoneの新機能を知っていると、iPod touchにも搭載されるんだろうな、というものがあまりにも多すぎてあまりインパクトがないような気が個人的にはします。

・iTunes10についてはアイコンがダサいとかいろいろ話題になっていますが、私はそういう方面の鋭いセンスはもっていないみたいであまり気になりません(苦笑)。全体的に動作がきびきびしているのと、細かいアップデートをみつける喜びがあって、楽しく使っています。

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