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”Store”の場所の変遷

2011年 2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書) 佐々木俊尚著

この本の前半あたりに、「コンテンツ・コンテナ・コンベア」という概念が提示されています。
この「3つのC」の概念はGoogleの及川卓也氏の発案のものだそうです。

例えば旧来の新聞。

コンテンツ = 各記事
コンテナ = 新聞紙面 (基本自社の取材記事を編集して紙面を作る)
コンベア = 新聞配達網

これがインターネット革命のなかで

コンテンツ = 各記事
コンテナ = Yahoo!トピックス(各社の記事をアグリゲーションし、自分で編集権をもつ)
コンベア = インターネット

となり、新聞の構造不況が露呈します。コンベアの変化よりも、真ん中の「コンテナ」の状況の変化が大きい。これまで、広告は新聞広告として新聞社に入っていたのが、トラフィックの多いYahoo!トピックスの周辺に付き始めます。コンテナの部分がもっとも金のにおいがするところです。


同様に、旧来の音楽。

コンテンツ = 楽曲
コンテナ = CDソフト
コンベア = CD販売店

これが、
コンテンツ = 楽曲
コンテナ = iTunes Store
コンベア = インターネット

となります。
今では音楽の販売の1/4はiTunesだそうです(→Macin' Blogさんの記事
アップルの取り分の話はべつにしても、音楽が金に換わる大事な場所がiTunes Storeという「コンテナ」であることには違いありません。ここが唯一金のにおいのするところです。

■■■

書きたかったのは、そのビジネス構造の変革ではなく、iTunes Storeという大事なコンテナの「場所」の変遷です。

Store

・最初iPodとiTunes Storeの時代、StoreはMac/PC側にしかありませんでした。iPodはあくまでそのMac/PCのStoreで買ったものを吸い出して消費するためだけのものでした。

・iPhone/iPod touchの時代になり、Storeはその端末にも存在するようになり、端末でも買えるしMac/PC側でも買えるようになりました。
(私の場合、iPhoneと同期を頻繁に行うのが面倒になり、殆どのアプリはiPhoneで直接買うようになっています。)

・そしてiPad。この中にアプリとして存在するiBooksはiBook Storeも包含しています。包含だけでなく、本を買うStoreはこの端末だけになりました。(OS4.0になるとこれにiPhoneも加わりますが、いずれにせよ、購入は端末だけです)Mac/PCは単にバックアップだけの場所になりました。


以上のように、Storeの場所は、
Mac/PC本体だけ → Mac/PC本体でも端末でも → 端末だけ
という風に、すこしづつ「母艦の手から離れていっている」ということです。
これは中長期的にみて、「デジタルコンテンツの購買」をMac/PCという母艦から、意識的に、専用端末であるiPhone・iPod touch・iPadへ移行させようとしている意図があるのではないかと思うのです。

これは、「欲しいものは、欲しくなったときに、目の前にあるデバイスからすぐに手に入れることができる」という利便性を強固なものにしようとしているのかな、と思います。ある意味「地産地消」のように(やや意味不明)。


すいません。ちょっと消化不良です(苦笑)。もう少し考えます。
ただ、これらのコンテンツ売買で金が動くStoreの位置づけは、ハードの売り上げ、広告(iAd)の売り上げと同様に、ビジネスの大事な部分を占めているはずだ、という思いはあります。
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マルマンのノート「ニーモシネ」

ニーシモネ
A7変形サイズの「ROOTS」、A5サイズの「INSPIRATION」、A4サイズの「IMAGINATION」
(画像は誠 Biz.IDより拝借)

これはマルマンの「ニーモシネ」シリーズのノートです。丸善の「こだわりのノート」コーナーに並んでいました。このコーナーには、私にはすでになじみのロディアとかモレスキンなどもあったのですが、今回、思わず目に入ってきたのがマルマンの「ニーモシネ」でした。

私はこの写真のちょうど中間のA5サイズの「INSPIRATION」を選びました。なんかピンと来た点は、

1,このノートは最初から「横書き」を前提にしていて、ノートというよりアイデアブックっぽい。
2,ロディアほど濃い色ではないですが、5mmの方眼が入っているところ
3,各ページにロディアとおなじようにすっとちぎれるミシン目が入っているところ
4.80g/m2の高級な厚みで書き味のいい紙質であること
5.極め付けは、各ページのウラには方眼がなく無地であり「ここには書かないでね」という意思のあるところ

です。
もちろん普通のノートのように縦にしても使えますが、これはあくまで横にして使ってほしい、そのためのノートだ、という主張が見えます。

ビジネスシーンに特化したノート「ニーモシネ」誕生の秘密 ー 誠 Biz.ID

この記事の中に登場してくる商品企画の石川悟司さんは、ノートは表(おもて)だけ使いなさいという書籍を書いた人だそうです。なので、ノートの裏面は無地で方眼も入っていないんですね。

また石川さんのこの商品に込めた思いをいくつか抜粋すると、

 INSPIRATIONやIMAGINATIONは、ROOTSで浮かんだアイデアを広げて、形にしていくためのノート。「例えば、いくつかのアイデアやデザインを、机の上に並べて比較するときは、縦でなく横に並べる人が多い。それぞれのアイデアを比較するときに、まずは優劣をつけずに並べたいのでは。マインドマップなどを書くときにも、縦に伸ばしていく人よりも横に伸ばしていく人の方が多いように思う」

 確かに、ブレインストーミングの際に横長のホワイトボードを使うのに慣れている人も多いから、横長の形というのは、アイデアを広げていきやすいのかもしれない。

ニーモシネは「ノートが切り取られた後の動きを考えた」という。
そこで、石川さんも実際に卓上ドキュメントスキャナなどを使って、雑記やメモ書きをデジタルデータ化しているという。

 「ニーモシネを1冊のノートとしてではなく、1枚の紙の集合として考えてみると、書き終わった後に行きつく先は、ノートの中ではなくPCの中なのかもしれない、と思えて。A4サイズだと、スキャンしてもほかの書類と同じ大きさになって見た目もいい」


石川さんのこのインタビュー記事は、ノートを買って帰ってからみつけたのもです。

私はまだ記事を読む前の丸善の店頭で、おそらくその石川さんの思いや意図を十分に感じとれたんだと、思います。

作られた方の思いが私にちゃんと伝わった、という満足感の高いいい買い物でした。このノートを開くと必ずアイデアがでるかどうかは私の能力次第ですが、良いアイデアがでてきそうなワクワクさは感じさえるものでした。

私はカバンに入れる他の書籍との大きさの関係でA5を選んでしまいましたが、本当はA4の「IMAGINATION」が欲しかったところでした。まず1冊つかってみて考えてみます。



▼アマゾンでも販売中(A4の「IMAGINATION」はアマゾンが安いです)

マルマン A4 ノート ニーモシネ 5ミリ方眼罫 N180 ブラック
マルマン A5 ノート ニーモシネ 5ミリ方眼罫 N182 ブラック
マルマン A7変形メモ ニーモシネ 5mm方眼罫 N184

ノートは表(おもて)だけ使いなさい~超人気メモ・ノートを開発したノートのプロが教える情報活用術~


■■■

本当は、丸善には「Me2.0 ネットであなたも仕事も変わる「自分ブランド術」」という今日発売の本を買いに行ったのです。
今日発売なのにAmazonは未だ予約受付中で販売を開始していませんでしたし、人気ランキングで5-6位にある本なので、多分すぐにAmazonは在庫なしになるのではないか、と。本屋に電話して、問い置いていただいたのはずいぶん久しぶりでした。

なんか最近、Amazonって欲しい本の在庫がすぐになくなるような気がしません?自社で行っているランキングの上昇度をみればどれくらい仕入れておかないといけないという見込みも立つと思うのですが、、、、

iPadの3G版の位置づけ

Micro SIM
(画像はmacworld.co.ukより拝借)

アメリカ以外でのiPad発売がいくら延びたからといって、Micro SIMの料金プランが未だに発表されないのはどうよ? と思っている今日このごろです。

VodafoneもO2もOrangeも、やるとは言っているものの、料金プランは5月末まで言わないみたいですね。
なんか、各社相手の出方を探っている、という感じです。
日本もやっとdocomoが正式に手を上げたようですが(→毎日新聞ニュース)やはり料金プランは分からず。

私はiPadの発表時に発表されたAT&Tのプランがベースになって、各キャリアともそれに右にならえ、になると思っていたんですが、そんなに単純なことではない、ということでしょうか。

微妙に「やる気の無さ」感が伝わってきます。「やらねばならないとは思っているが、積極的ではない」みたいな。

3Gモデルを予約で買おうと思っている人にとっては、料金プランが発表されるまえに予約をしなければならない、というちょっとリスクのある決断をしないといけないですね。

■■■

「やる気のなさ」という意味合いでは、Appleの「3G版iPad」への価格付けに関しても、多少の疑念の思いがあります。

下のiPad各モデルのコスト試算(IT Mediaの記事より)なのですが、

コスト
(クリックで拡大)

3G版の追加コストとなる、3GモジュールとGPSのコスト・および製造コストの差分で合計で28.3ドルです。

Wi-Fi版のコスト(製造コスト含む)と販売価格の関係を見ると、
16GB 229.35/499 = 46.0%
32GB 258.85/599 = 43.2%
64GB 317.85/699 = 45.5%
と大体45%前後です。

同じノリで考えるなら、+3Gの部分はコスト総額が上記の通り28.3ドルなので、まあ売値は+70ドルで設定すれば十分だと思います。例えば16GB Wi-Fiモデル$499に対して$569とか。

(今どき容量の差でラインアップを組むのもどうか、とは思うのですが)とりあえず、この64GB/32GB/16GBを「松竹梅」と考えたとき、「梅モデル」である16GB Wi-Fiモデルに対して、16GB 3Gモデルは「梅+」と位置づけるのが本来的であり、「竹モデル」の32GB Wi-Fiモデルの価格より下に位置づけるのが普通だと思います。

他の例で言えば、例えばMacBook Proの13インチモデルは、高い方のモデルでも15インチの最廉価モデルより価格が下ですし、15インチは、Core i7の最高スペックモデルでも17インチモデルの価格を超える設定にはなっていません。
つまり、13/15/17インチをちゃんと松竹梅で考えているので、標準モデルの価格設定として、「梅ー」→「梅+」→「竹ー」→「竹+」→「竹++」→「松」がちゃんとキレイな価格で並べられています。

なので、話をiPadに戻すと、
16GBモデル → Wi-Fi $499、3G $569
32GBモデル → Wi-Fi $599、3G $669
64GBモデル → Wi-Fi $699、3G $769
という風に価格が並んでいるのが本来的かなあ、と。

それが、現実には3Gモデルの価格が+130ドルに設定されているので、ある意味、ラインアップが「キレイ」ではありません。
コストの面からも、ラインアップの組立ての面からも、私は+130ドル、という設定が腑に落ちないのです。

そういう妄想の流れで思いを致すと、

・実は、Appleは3Gモデルは売る気があまりない。
もしくは、
・iPhoneの時とは逆で、iPadの3Gモデルの契約をユーザーが行うと、ある金額がAppleからAT&Tの方に流れる仕組みになっている(だから、部品・製造コストの割に、価格設定が高い)

ということなのかなあ、なんて考えています。

■■■

まあ、実際は購入する人がそれぞれ自分の利用シチュエーションに応じて購入すればいいことなんですが、Jobsの意図としては「iPadは基本、Wi-Fi利用」ということなのかなあ、と思っています。
(実際、発表会ではソファに座ってデモを行いました。ソファで連想される「場所」は、第一に「家庭内」、第二に「スターバックス」と私には映りました。その両方でWi-Fiは使えます)



さてさて、自分はどうするか?? 予約の始まる5月10日までには答えを出さないといけませんね。

アップル社の意向


(画像はAppleより拝借。MacCollection Akiba)

アップル製品のネット販売が軒並み終了--「アップル社の意向」とヨドバシカメラ ーCnet Japan

アップルに限らない一般論として、メーカーが高いマージンを払ってでも量販店に商品を扱ってもらう目的は、商品展示をしっかり行い、販売員に商品をしっかり説明してもらうことで、自社商品の正しい露出を増やし、その結果として販売を拡大することだと思います。
もし量販店が、メーカーから高いマージンだけ受け取って、販売を(あまりコストのかからない)ネットに比重を増やされるとしたら、メーカーとしてはあまりおもしろくないでしょう。
ネットで売るんだったら、自社でやるよ、と考えても不思議ではありません。

メーカーにとっての理想は、量販店のマージンを中抜きにして、その分、自社の利益を増やすか、価格をさげて販売を拡大するかしたいところだと思います。(消費者としては後者を希望。ただ、私としては払わなくなったマージン分をコストに回して、より良い商品にしてもらうのもありがたいと思います)

ただ、この理想を実現するには、量販店との力関係を逆転させるほどの商品力の絶対的強さをもっていないといけないですし、自社販売網をしっかり構築しておくことも必要であると思います。


その点、今のApple商品には下記3つの状況があります。

1. 商品力が過去に例を見ないほど強力になっている点
2. 直営店Apple Store(リアル・ネットとも)の売り上げが順調に伸びている点
3. 地域別売り上げのうち、「日本」(日本におけるApple直営店の売り上げは除く)があまり伸びていない点

これらの要因を見ると、「ネット販売の制限」という強気の策に出たくなる気持ちは理解できます。
商品力の力関係的にみても今は非常にいいチャンスだと思いますし、もともと売り上げが伸びていない直営店以外の販売のうちのネット販売部分だけを制限しても被害はそんなにないでしょう。量販店には店頭でしっかり導入してもらう、という原点に返って欲しいと。

最初にも書きましたが、メーカーにとって、量販店にこうであって欲しい姿は、商品展示をしっかり行い、販売員に商品をしっかり説明してもらうことであり、そういう意図で、吉祥寺などの「Apple Premium Reseller」が整備されているんだと思います。

■■■

とはいえ。
今現在でもAppleは自社商品を量販店に卸すときのマージンは他の商品と比べてかなり低く、量販店に対する強さは持っているでしょうから、実際ここまでの措置をとらなくても良かったのではないか、とも思いますけど、、、

でも、ここまでしてやる、ということは、やはり中長期的な改革を目指しているんでしょうね。コンテンツを売るiTunes Store・App Storeと同じような感じに、ハードウェアを売るApple Storeも持っていきたいのでは?とさえ、思ってしまいます。究極の垂直統合ですね(生産を委託している以外)。



▼生き残ったオンライン販売?今後はここでの価格がどうなるのか目が離せません。

Amazon Mac & iPod Store

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